プラネテス / ΠΛΑΝΗΤΕΣ / PLANETES

プラネテス / ΠΛΑΝΗΤΕΣ / PLANETES

漫画家幸村誠による漫画、谷口悟朗監督によってアニメ化された。現代よりも宇宙開発が進んだ世界観の中で宇宙の掃除屋として働く主人公、星野 八郎太(通称「ハチマキ」)がさまざまな試練や障害に遭遇しながらも仲間たちの助けを借りながら乗り越え、宇宙飛行士として成長していく物語である。

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プラネテス / ΠΛΑΝΗΤΕΣ / PLANETESのレビュー・評価・感想

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プラネテス / ΠΛΑΝΗΤΕΣ / PLANETES
9

愛が大事

近未来の壮大な宇宙を舞台に、宇宙とは?仕事とは?命とは?を問う人間にとって大事なものが詰まっているマンガです。主人公の星野八郎太(通称:ハチマキ)の人間として成長していく様、前半の葛藤や苦悩などがとても狂気的でゾッとするくらいの迫力で、このままダークサイドに堕ちていくのかな?と読者は思ったはずです。しかし、周りの個性的なキャラクターと関わったり、壮大な宇宙を感じることによってハチマキは成長していきます。
宇宙という、壮大な舞台なのにこのマンガの一番のテーマは「愛」。宇宙からみたら人間なんてちっぽけな存在なのに、そのちっぽけな存在の「愛」が宇宙空間にとって大事なものになっている。「愛」ってこんなにも身近にあるのに、とても遠い宇宙でも通じるパワーがあり神聖なものだと気づきます。
終盤の恋人である「タナベ」とのしりとりでの告白シーンは読者も同じ宇宙空間にいると思うくらい、優しくて全ての感情を包み込んでくれます。もはやマンガをこえて哲学書と言っても過言ではないはずです。
全4巻という決して多くない巻数ですが、中身はとてもボリュームがあり、読み応えがあって、そして何回読んでも飽きません。そんなマンガ『プラネテス』で愛を体験してはいかがでしょうか?

プラネテス / ΠΛΑΝΗΤΕΣ / PLANETES
10

近未来のリアルがここにある、SF人間ドラマ!

今まで数多くのアニメ、特撮を鑑賞してきた著者。そんな著者がイチオシするSFアニメーション、それが「プラネテス」です。

プラネテスは、2003年に放映された宇宙を舞台にした作品です。みなさんは、”宇宙が舞台”と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか?ロボットたちを乗りこなす宇宙戦争もの?さまざまな惑星を探索する冒険活劇?

プラネテスは、そのどちらでもありません!ゴミ拾いなんです。宇宙のゴミ拾い。これだけ聞くと、ドラマもクソも無いように見えてしまいますが。実は、宇宙空間において、小さなゴミクズ一つをとっても、超高速で動いており、物語の舞台となる未来では、たびたび旅客機などにそのゴミクズが衝突する事故が社会問題になっているのです。そして、それを回収する仕事に就いているのがこの物語の主人公であるハチマキという男なわけです。

「でも、ゴミ拾いするだけでしょ?」と思われるかもしれませんが、その、ゴミと言えど、さまざまなエピソードが秘められていますし、ゴミ拾いだけでなく、ハチマキやその同僚の生活そのものを描写する部分がメインに描かれます。
例えば、資源や宇宙特有の病気などの宇宙に進出したが故に起こる問題や、宇宙生活におけるいざこざなどが、時にコミカルに、時にシリアスに描かれます。

そのどれもが非常に考えさせられる内容となっており、キャラクターたちがしっかりと、舞台である時代、世界に生きていることが伝わることが、この作品最大の魅力だと言えます。

プラネテス / ΠΛΑΝΗΤΕΣ / PLANETES
10

愛し合うことだけはやめられないんだ

『プラネテス』(講談社)は『ヴィンランド・サガ』の作者でもある幸村誠原作のマンガで、NHKでもアニメ化された作品である。
時代は2070年、人類は宇宙開発を進め、月に新たな燃料資源を発見し、宇宙での生活が当たり前になりだした時代だ。
この物語には魅力的な登場人物がたくさんいるが、中心は「ハチマキ」と「タナベ」である。
まずは主人公の星野八郎太、通称「ハチマキ」は宇宙ゴミ(デブリ)を回収する仕事についていた。夢は自分の宇宙船を持つこと。お金を貯めて宇宙船を購入することを目標にしていたが、デブリ回収の仕事は危険を伴い、そこまで賃金も高くなく、宇宙船を購入するという夢を叶えるには無理のある仕事だった。
ある日のデブリ回収の仕事の際、ハチマキは事故に巻き込まれ宇宙空間を一人さまよう。なんとか救助され体には問題はなかったが、広大な宇宙空間に一人置き去りにされた恐怖から「空間喪失病」という心の病を負ってしまう。もう宇宙には出られないのか、と絶望しかけていた時に、同僚のフィー・カーマイケルとユーリ・ミハイロコフに連れられ、製作中の宇宙船のエンジンを見せてもらう。それは未だ人類未踏の星、木星まで向かうために造られている「惑星往還船フォン・ブラウン」という船のものだった。
ハチマキは、そのエンジンの大きさに圧倒されそこから何かを感じ、空間喪失病も克服し、自分の船を持つという漠然とした目標から、フォン・ブラウンの乗組員になるという明確な目標に向かっていくことになる。
そして、もう一人の主人公と言ってもいい田名部愛、通称「タナベ」。彼女は、ハチマキの所属するデブリ回収屋に新入社員としてやってきた。彼女がよく口にする言葉が「愛」である。彼女の価値観には愛の有無がある。
作中、ハチマキが人は一人で生きていく事を強く主張するが、その度にタナベは人間には愛があること、愛はすべてを包み込みとてつもない力をくれることを力説する。そんな彼女の存在が少しずつハチマキは、心のどこかにひっかかるようになっていく。

この物語は舞台は2070年の宇宙という「未来」の設定だが、登場人物たちの悩みは「夢と現実」「戦争と貧困」などであり、今を生きる私たちとなんの変わりもないものなのだ。そんな未来でも変わらないもの、この作品を通して伝えたいと思われること、それが「愛し合うことだけはやめられないんだ」ということ。宇宙は広く一人だけでは生きていけない。人とのつながりを絶ってしまえば迷子になってしまう。そんな悩み、を魅力的な登場人物たちが抱えて、苦悩・葛藤し答えを出していくのだ。その様子が愛おしく、勇気づけられるものがある。もちろん人間の感情はきれいなものだけではない。その感情の明暗もこの作品のおすすめポイントだ。

マンガ版とアニメ版で作品の大筋は同じだが、アニメはオリジナルキャラを動員し、少し違う展開をする。
アニメの方は、出演声優が実力派ばかりなので演技にも魅せられる。2016年にお亡くなりになられた田中一成さんが、主人公のハチマキを力強く演じられているので見ていただきたい。
マンガとアニメ、どちらから入っても問題はないのでぜひ両方を見て、「愛」について感じてもらいたい。

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