忍たま乱太郎 / Nintama Rantarou / 落第忍者乱太郎 / 落乱 / Rakudai Ninja Rantarou

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『忍たま乱太郎』は、1993年4月からNHK Eテレで放送されているアニメ作品。2017年に放送25年目を迎えた。NHKのアニメ作品の中では最長寿作品である。子供向けアニメとしては女性人気が高く、光GENJIやHey! Say! JUMPといったジャニーズが主題歌を担当することが多い点でも知られる。原作は、尼子騒兵衛の忍者ギャグ漫画『落第忍者乱太郎』である。略して『忍たま』と呼ばれることが多い。
忍術学園の生徒や教職員らを中心に話が進むが、時にはドクタケ忍者隊など悪役や個性的なゲストも加わり物語が展開される。主人公は、1年は組の乱太郎、きり丸、しんべヱ。年齢は10歳。「1年は組」は、学業の成績が悪いが、度重なる補習とトラブルに巻き込まれるおかげで実践経験は豊富。幾度となくピンチに陥るものの、クラスの強い絆と団結力で乗り越える。
「1年は組」には総勢11人の個性豊かなメンバーがいる。また、たびたび上級生が登場したり、女子生徒のくの一のメンバーが出てきたりする。

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9

大人も楽しい『忍たま乱太郎』

恐らく日本に住む人なら大抵の人がご存知であろう、NHK教育テレビで放送中の長寿アニメ『忍たま乱太郎』。一流の忍者を目指す乱太郎、戦災孤児でドケチのきり丸、おっとり大食いでお金持ちのしんべヱの三人組を中心に織りなす子供向けドタバタコメディアニメ……というのは有名な話ですね。ですがこのアニメ、実はただの子供向け番組ではないんです。こちらは『落第忍者乱太郎』という朝日小学生新聞連載の漫画が原作なのですが、その原作者である尼子騒兵衛先生の時代考証がとにかくすごいんです!基本ベースはギャグではあるんですが、史実を正しく伝えるというのを徹底されていて、例えば確実にギャグだと分かるハンバーグは登場しますが、そうではないものは全部実際の歴史に沿っているんです。
江戸時代や戦国時代に比べて作品数が多くない室町時代舞台のエンタメ作品。私は忍たま乱太郎を通じて「五百年前の日本ってこんな感じだったんだ」と知りました。登場する忍術に関しても、分身したり火を吹いたりということはなく、実在の忍者が使っていたものを描いています。例えば「喜車の術」は現代社会でもさらっと使っている人は多いかも。実はそれ忍術なんですよ。興味を持たれた方は調べてみて下さい。忍たま乱太郎、奥が深いです!

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8

忍術学園の日常が面白い!

TVアニメ「忍たま乱太郎」は尼子惣兵衛さんの漫画「落第忍者乱太郎」を原作とする子供向けアニメです。日本の長寿アニメの一つでもあります。時代背景は室町から戦国時代で、忍者のたまご(忍たま)達が集まる忍術学園が舞台です。乱太郎、きり丸、しんべヱの主人公3人組や、土井先生、山田先生といった有名なキャラクター以外にも、たくさんの個性的なキャラクターが多数登場しています。原作がギャグマンガであるため、アニメの方もギャグの要素がかなり強く、とても面白いです。忍術学園には、乱太郎たちの一年は組の他にも、一年い組、ろ組といった他のクラスの忍たまや、一年生だけでなく二年生~六年生、くノ一教室など総勢50~60人ほどの忍たまが集まっています。そして忍術学園では、保健委員会や図書委員会などの学年の枠を超えた委員会活動が行われたり、学園長先生の突然の思いつきで、運動会や全校一斉テストが行われたりもしています。このように、時代背景は違えど「学校」が舞台なので、実際に小学生等の学校に通っている子どもたちも親近感を持って視聴することができます。また、キャラクター一人ひとりの個性が豊かなので、大人が見ても十分に楽しめます。さらに、忍者の武器や技も話の中で多数登場しており、その説明も視聴者に向けてキャラクターたちが解説してくれるのでとても分かりやすいです。

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10

忍たま乱太郎は幅広い世代におすすめのアニメです

「落第忍者乱太郎」を原作とするNHKアニメーション、「忍たま乱太郎」は、大人から子供まで楽しむことができるアニメーションです。忍者の学校が舞台となっていますが、よく問題となっている子供たち同士のいじめなどといったシーンは無く、理想的な学校環境となっています。また、アニメーションの内容はギャグアニメの要素もあれば、悪いことをすれば必ずしっぺ返しを受けるといった道徳的な内容も含まれており、教育的観点から見ても素晴らしいアニメーションです。さらに、時代考証もきちんと行われているため、忍たま乱太郎を視聴したことによって虚偽の歴史情報を覚えてしまう心配もありません。上級生が下級生の面倒をよく見るといった、理想的な学校環境が丁寧に描かれており、いつも視聴するたびに、こんな学校があればいいなと思います。また、内容も単なる子供向けのアニメーションでなく、大人が視聴しても楽しめる内容となっています。平成から令和にかけて子供向けのアニメーションが少なくなっている中で、忍たま乱太郎は小さな子供にも安心して見せられる良質なアニメーションであると思います。親子で一緒に忍たま乱太郎を視聴して、その話題で子供と一緒に盛り上がるのもおすすめです。

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10

子どもから大人まで楽しめる作品

忍者のたまご「忍たま」を育成する忍術学園で巻き起こる、さまざまな出来事を描いた長寿アニメです。
小さいころから見ていた人も多い番組ですが、最近では多彩な登場人物の中でも上級生のかっこいいキャラクターが人気になっていて、大人の視聴者も多い番組になってきています。それぞれのキャラクターを演じる声優も豪華なメンバーで、それをきっかけにして視聴するという人も多いようです。
ただやはり特に印象的なのは、タイトルにもなっている「乱太郎」とその同級生の一年は組の仲間たちとの交流です。一年は組は、学年の中では、成績的に落ちこぼれのクラスなのだけれども、他のクラスに負けないくらい団結力と行動力にあふれています。それぞれのキャラクターが自分の得意や個性を生かして、忍術学園の中の様々な出来事や、学園の外で起こる問題、時には敵対するドクタケ城などとのゴタゴタにも立ち向かっていくところは、見ていると勇気をもらうことができます。
落ちこぼれが活躍、というと型にはまっているように聞こえるかもしれないけれど、センスのいいギャグや、ナメクジが友達というくらい好きというような、他のアニメではなかなかない個性的なキャラクターなど、このアニメは際立った面白さを持っていると思います。