MOTHER3 / マザー3

MOTHER3 / マザー3

『MOTHER3』とは任天堂、東京糸井重里事務所、ハル研究所、ブラウニーブラウンが開発し、任天堂から発売されたゲームボーイアドバンス専用のロールプレイングゲームである。『MOTHERシリーズ』の3作目。人の優しさ、人と人との繋がりが描かれる場面が非常に多く、多くのプレイヤーの感動や共感を呼んだ。舞台となるのは謎の時代・謎の世界に存在するただ一つの島、ノーウェア島。そこで悪事を働くブタの覆面をした兵士たちと、彼らと相対するリュカたちとの戦いを描く。

MOTHER3 / マザー3のレビュー・評価・感想

レビューを書く
MOTHER3 / マザー3
10

惹き込まれる登場人物とストーリー性

「MOTHER3」は、「MOTHER」「MOTHER2」でのあたたかな世界観を受け継ぎつつも、誰しもが経験するであろう人生の悲しみ、せつなさが垣間見えるというゲーム内容だったように思えます。今までの「MOTHERシリーズ」にはなかったブラックさが「MOTHER」「MOTHER2」をプレイしたプレイヤーにとっては最初はかなり受け入れがたいストーリー性です。私も実際にそうでした。
最後までプレイしてほしいという使命感みたいなものを、主人公「リュカ」や「リュカ」をひそかに応援しているタツマイリ村の人々からひしひしと感じ取ることができます。すると、どんどん進めていくうちに「MOTHER3」の独特の世界観に惹き込まれているのが分かってくると思います。
道中に出てくる「奇妙」なモンスターを倒しながら、ほろりと泣けてしまう「切ない」ストーリーの中にどこか登場人物の憎めない「面白さ」を感じ取ることが出来るようなゲームです。自分にとっては、ゲーム史上一番泣けるラスボスとのバトルでした。
少々古いゲームですが最も完成されたRPGだと思います。「奇妙で、おもしろい。そして、せつない」MOTHER3の世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。