めぞん一刻 / Maison Ikkoku

めぞん一刻 / Maison Ikkoku

『めぞん一刻』とは、高橋留美子によるラブコメディ漫画。小学館『ビックコミックスピリッツ』で連載された。アニメ、実写映画、実写ドラマ、ゲーム、パチンコ・パチスロなどにもメディアミックスされた大人気作品。
時計坂にあるおんぼろアパート一刻館に住む世渡り下手な浪人・五代裕作と突然管理人としてやってきた美貌の未亡人・音無響子が織り成す恋愛模様を描く。1980年代の恋愛漫画の金字塔として名高い作品。
高橋留美子独自のリズミカルでコミカルな展開が小気味いい作品である。

めぞん一刻 / Maison Ikkokuのレビュー・評価・感想

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めぞん一刻 / Maison Ikkoku
10

真の大人のラブコメディ

五代君は貧乏学生で一刻館に住んでいます。ある日美人の管理人さんが赴任してきてきました。五代君は一目で管理人さんの音無響子さんを好きになりました。しかし、響子さんには死別した旦那さんがいました。今でも一途に旦那さんの惣一郎さんが好きで再婚はしないと決めている響子さん。五代君が響子さんと結ばれる日は来るのか?ハラハラドキドキの二人のラブコメディが始まります。
作品は7年たっても五代君と響子さんはまだお互いに気になる存在でありながら恋人同士にはなっていません。そんな時、一刻館の住人のアケミさんとラブホテルから出てきたとのうわさが流れてきて響子さんは怒って実家に帰ってしまいました。五代君は自分はホテル代を無くしたアケミさんの代わりに支払うため電話で呼び出されただけです。しかしなかなか響子さんは五代君のことを信じてくれません。そこで五代君はプロポーズします。「響子さん、俺、響子さんのことが好きです。結婚してください。決してこれからは泣かすようなことはしません。」響子さんは「もう決して一人にしないで。あんな辛い思いはもうしたくないから。」そうして二人はお互いに愛していることを確認して結婚しました。
五代君は前に死亡した響子さんの旦那さんの墓前で「あなたをひっくるめて響子さんをもらいます。」と言って響子さんはようやく自分の気持ちを昇華させて「さようなら惣一郎さん」と言って五代君と結婚しました。

めぞん一刻 / Maison Ikkoku
9

一刻館の管理人と浪人生の恋

コメデイですが、ほのぼのします。発売は30年以上前ですが、なかなかこれに勝る作品には出会えませんね。
今は核家族化が進んで、アパートの住人が親しく付き合うこと自体が難しいのかも知れませんが(個人保護法もあるし)こんなに時間が経っても一刻館は憧れです。住人たちは極めてキャラが濃く普通の人はいませんが、強いて言えば浪人生から始まる五代さんが一番普通かも(笑)三角関係あり、ドタバタありで、住民はいつどんな仕事をしてるのか疑問ですが、アニメになったり、ドラマになったりするだけのことはあると思います。ちなみに五代君を浪人生と書きましたが、最後に結婚する前に保育士となっています。一刻館は今でも憧れます。考えたら普通の人は出てきませんが、キャラが濃いからこそ盛り上がるんだと思います。そして管理人の音無響子さんは女性としても永遠の憧れです。感情のふり幅は大きいし、怒ると凄い顔してますが、その辺も含めてとても可愛いと思います。おそらくは響子さんの年齢などとっくに超えてますが、それでも憧れであり続けますね。そして五代くんも何故か憎めません。ダメ男に近い印象なのですが、根っから悪いわけじゃないような。そんな感じで楽しめる作品だと思います。

めぞん一刻 / Maison Ikkoku
10

受け継がれるるーみっくワールド

らんま1/2や犬夜叉、つい最近まで放映していた境界の輪廻などを手掛ける高橋留美子の作品、めぞん一刻。タイトルなら知っている、という人も多いと思います。これ、現役小学生の娘が見てもハマる面白さです。

漫画とアニメでヒロインの女性の雰囲気やストーリーが若干違うのですが、まるでドラマを見ているかのような世界観。ハタチそこそこで書き出した高橋さん恐るべしです。
冴えない浪人生の五代くん、彼の住む一刻館に管理人として現れた音無さん。管理人さんにはソウイチロウという愛犬がいて、実はこの名前には深い意味があります。恋のライバルには爽やかイケメン、ちょっと抜けた女の子、一刻館の個性溢れすぎる住人達。一人一人のキャラクターが良い意味で濃く、最終話に到達する頃には結構な人数が出てくるんですが、みんな主要メンバーで物語に外せないんですよね。
長編ストーリーにありがちな中だるみも大して感じません。代わりに五代くんや管理人さんの心情や行動にヤキモキする事も多いのですが、これも高橋作品の醍醐味。そのあとに進展があったりすると思わずニヤついてしまいます。携帯のない時代、連絡一つで物語が二転三転。でも見ていると人との繋がりに心が温かくなりこの時代が懐かしく羨ましいと感じてしまいます。
ストーリーが五代くんの浪人編、学生編、就活編と大きく分けて展開するのですが、アニメ版のクールごとに変わる音楽がとにかく素晴らしい。アニメにこんなドラマの主題歌のような曲でいいの?と思ってしまいます。声優さんも豪華なので、製作者側も気合い入ってたのかな、と(当時の方が予算的にも余裕があったのかもしれませんが)。よく管理人さんの台詞(私より一日長く〜というもの)が名シーンとしてあがっていますが、これは是非最初から見て頂いた上で見てほしいです。総合としてはサクサク見れるアニメから入るのがオススメです、そしてよりディープな描写の漫画でるーみっくワールドを二度楽しんで頂きたいです。

めぞん一刻 / Maison Ikkoku
10

タイトルなし

このマンガはとにかく面倒くさいです。
ヒロインである管理人・響子さんは、自分が未亡人であることを卑下しており、とても面倒くさい性格をしていますし、主人公である五代君と何年にもわたってすれ違いを重ねて、もどかしい気持ちになります。
しかし、作者である高橋留美子にしか出せない、この面倒くささはついつい癖になってしまいます。面倒くさいながらになぜがとても可愛らしく、また、人間味があります。
五代君は響子さんに一目ぼれをするにもかかわらず、何年も告白できずに片思いを続けます。
物語が始まった当初は浪人生だった五代君が、大学生、社会人と成長していきます。
五代君が響子さんのお父さんをおんぶしながら、響子さんに告白する超有名シーンや、五代君と響子さんの結婚式には涙を流さざるを得ません。
また、五代君や響子さんだけではなく、四谷さんや三鷹さん、一ノ瀬さんなど魅力的なキャラクターもたくさん出てきます。個性が強いながらも嫌味のないキャラクターで楽しく読むことができます。
巻数も15巻とちょうどいいくらいの長さで楽しめます。少し古い作品ではありますが、ぜひ若い方にも読んで欲しいマンガのうちの1つです。

めぞん一刻 / Maison Ikkoku
10

日本を代表する恋愛アニメの決定版

とある古いアパートに住んでいる浪人生の五代裕作と、そのアパートの管理人として引っ越してきた美人未亡人の音無響子の、心の移り変わりと恋愛模様、さらにはアパートに住む様々な住人と、それを取り巻く人たちが織りなす面白おかしい日常を描いた、日本を代表するラブコメディーアニメです。高橋留美子作の『めぞん一刻』からアニメ化されました。
とある古いアパート名は「一刻館」。ここには歴史があり、そしてそれを愛するユーモアあふれる様々な人が住んでいます。そこに引っ越しをしてきた、美人未亡人の音無 響子さん。彼女には、次の恋愛へ進めない過去を秘めています。
アパートに住んでいた、浪人生である五代 裕作は、美人で可愛い音無 響子さんに一目惚れです。ただし五代くんは、優柔不断な性格もあり、さらには五代くんをからかい楽しんでいるアパートの住人の妨害もあり、なかなか響子さんにうまくアプローチをする事ができません。さらに、イケメンテニスコーチの三鷹 瞬も現れ、その三鷹さんも美人な響子さんに一目惚れしてしまいます。この三角関係の中、だれが響子さんの過去を受け止め、恋仲になるのか。
五代くんの成長を季節と共に、一緒に見てゆくことができます。
一度見れば、ほっこり暖かく・時には笑いながら進んでいくストーリーに釘付け間違いなしです。