ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー / Rogue One: A Star Wars Story

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー / Rogue One: A Star Wars Story

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』とは、2016年に映画監督ギャレス・エドワーズによってアメリカで制作された実写SF映画。スター・ウォーズサーガの本編では語られなかった物語を描く、スピン・オフシリーズの第一弾。シリーズ1作目『エピソード4/新たなる希望』に登場した、銀河帝国軍の誇る究極兵器「デス・スター」の設計図を盗み出すため、決死の作戦に挑む戦隊「ローグ・ワン」の熾烈な戦いを描く。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー / Rogue One: A Star Wars Storyのレビュー・評価・感想

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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー / Rogue One: A Star Wars Story
10

号泣しました

ラスト40分くらいからずっと涙腺が大変なことになっていました。それに続くのが「新たなる希望」のタイトル。最高だ。
今までピックアップされなかったデス・スターの設計図奪還がひとつのストーリーになって、それによって見えなかった英雄たちがちゃんと見える。
星1つ消し飛ぶってどんな感じだろうか。ものすごく呆気なくて、残酷な瞬間がとても綺麗な映像で描かれている。
戦闘シーンも見応えがあるのがポイント。
銃のカラフルな光線と対象に、森の中を駆け抜けたり砂まみれになりながら戦ったりするのが現実らしさがあり、惹き込まれる。
SFの世界ではあるけど、戦いのシーンは戦争っぽさがすごくリアルで、倒れていく人が増える度に悲しみが大きくなる。

ローグ・ワンに出てくるヒーローたちは、ライトセーバーをブンブン振り回して戦う感じではなくて、今までと違ったところが面白い。みんなヒーローだけどヒーローらしくはなくて、ある意味寄せ集めみたいなチームがあんなとんでもないことを成し遂げるということが、もう素晴らしいのではないだろうか。
艦隊も超かっこいいし、ハンマーヘッドの船もパワーに全振りで、アクション的な面でも高クオリティ。

泣いてしまう人は多いと思う。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー / Rogue One: A Star Wars Story
10

もうひとつのスターウォーズ デススター誕生秘話

老若男女、その名前を知らない人はほとんどいないであろう「スターウォーズ」。キャラクターのだれかひとりでも、惑星のひとつでも、何かしら聞いたことがあるはずです。長い長い時間をかけて地球上に広がったジョージ・ルーカスの世界観。ヴァーチャルあふれる現代の子どもたちが観ても、何か必ず得ることができるようです。スピンオフ作品として作られたこの「デススター物語」は、エピソード3と4の間のお話になります。これを観なくても3と4はつながります。しかしこのスピンオフのなんとも深いこと。スピンオフ作品はたいていなくても支障がない後付けストーリーです。この「デススター物語」も結局主要キャストは死んでしまいます(デススター含め)。それでも全体像のほんの一部に、見えても見えなくてもいいような部分に、興味がない人は知らないまま生きていくような部分に、これほどまでに魂のこもった熱い親子のストーリーがあったなんて。宇宙の果ての、私たち人間の想像の及ばないような場所で、私たちと同じような人間模様、親子関係が存在します。普遍なんですね。たとえ死の直前でも、親子が再び出会えて誤解が解けて、愛情や尊敬をまた胸に抱けるなんてすばらしい。これは「デススター誕生秘話」ですが、父と娘の生涯をかけた再会の物語なのです。