仮面ライダー1号 / Kamen Rider 1

仮面ライダー1号 / Kamen Rider 1のレビュー・評価・感想

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仮面ライダー1号 / Kamen Rider 1
8

仮面ライダーのすばらしさ

今回紹介するのは、仮面ライダー1号の漫画版です。タイトルは、ずばり「仮面ライダー」!
1971年に「ぼくらマガジン」という少年マガジンの兄弟誌で連載が始まりました。作者は、言うまでもないことですが、サイボーグ009などでおなじみの石ノ森章太郎先生です。その話が原作との印象が持たれがちですけれど、この漫画版、実はテレビの放送に合わせて作られた、いわばノベライズ作品とのことです。
だからなのか、第一話と第二話は、テレビ版の第一話とほとんど同じストーリーでした。とはいえ当然違いもありまして、変身の見せ方などは大きく違います。テレビ版ではバイク運転中に変身が完了するけど、漫画版では、仮面をかぶってからバイクの運転を始めています。
その他、細かい違いがあるけれど、特徴的なのは、漫画版ではショッカーの面々にたいして「仮面ライダー」と名乗りをあげていることですね。テレビ版をご覧になればわかることですが、実は誰も仮面ライダーと呼んでいません。本人の名乗りもないし、ショッカーの誰も仮面ライダーなどとは呼んでいないのです。正義のヒーローが、巨大な悪に対して、堂々と名乗りを上げているシーン、昭和の時代ならよくお目にかかれるシーンでした。そんなシーンを垣間見ることのできる仮面ライダー、単なるノベライズにとどまらない石ノ森テイスト満載の作品です。ぜひ手に取って読んでみることをお勧めいたします。

仮面ライダー1号 / Kamen Rider 1
10

自分の身を大切にすることを学んだ。

2016年に公開された「仮面ライダー」映画です。
主演は「仮面ライダー大戦」以来の登場となる、初代仮面ライダー1号こと本郷剛さんです!永年のライダーファンは、心躍るのではないでしょうか。変身後の1号の姿が前作と違い、ゴツくなっています。その辺りを見比べるのも、面白いと思います。もちろん映画公開と同年の仮面ライダー、ゴーストとスペクターの登場もあります。

ある日、仮面ライダーゴーストの前に、かつて1号と2号が倒した悪の秘密結社「ショッカー」が姿を現します。おなじみ?!毒トカゲ男・シオマネキング・ガニコウモルの3怪人も登場します。ゴーストのピンチに駆けつけたのが、本郷剛演じる仮面ライダー1号でした。その時、新たなショッカーが登場します。その名も「ノヴァショッカー」。旧ショッカーとノヴァショッカーは対立関係にあります。旧ショッカーは、最強怪人「地獄大使」を蘇らせそうとしていました。果たして、1号とゴーストはどう共闘するのか…熱い展開が待っています!ゴーストは一度眼魔に倒されて命を落としてしまっています。(仮面ライダーになるキッカケ)そのことも1号はお見通しで、そんなゴーストへの先輩ライダーからの格言がてんこ盛りですよ!

仮面ライダー1号 / Kamen Rider 1
7

仮面ライダーシリーズの原点の楽しみ

『仮面ライダー』シリーズ開始から45年を迎えたことを祈念して創られた映画作品で、1971年に『仮面ライダー』で主演した藤岡弘、さんが本郷猛を演じることで話題になりました。当時テレビ朝日系列で放送されていた『仮面ライダーゴースト』とのコラボレーションのような作品にもなっています。
悪の組織ショッカーと、そこから離反した幹部たちによって結成されたノバショッカー、ライダー達の三つ巴の戦いが繰り広げられていきます。
おすすめできるのは、バトルシーンが緊迫感があることです。「レジェンドライダー魂」というアイテムを使用した戦いではCGが多用されている一方で、肉弾戦の魅力も味わえます。
ノバショッカーの改造人間であるウルガ、バッファルと、1号・ゴースト・スペクターの3人のライダーが戦う最終決戦は一進一退の攻防が繰り広げられており、観ていて飽きません。
俳優陣の演技では、主演の藤岡弘、さんはもちろんのこと、急逝された大杉漣さん演じる地獄大使がかなり恰好いいです。「地球は俺の獲物、それを汚そうとするノバショッカーを許すわけにはいかん!」などのセリフには迫力があります。本郷と地獄大使との、敵味方ではありつつもお互いを認め合っている関係性が、大人にとっても見どころがあります。