はみだしっ子

はみだしっ子

『はみだしっ子』とは、1974年より『花とゆめ』で連載を開始し、1983年に完結した札幌市出身の漫画家、三原順による漫画作品である。イギリス風の場所を舞台に、親に捨てられ、親を捨てた4人の家出少年、グレアム、アンジー、サーニン、マックスが本当に自分を愛してくれる「恋人」をさがしてさまよう姿を描いている。作風はシビアで、連載後半の倫理を問う綿密なプロット、ネームと、魅力的なキャラクターで人気を博した。当時の少女漫画入門書の表紙にも描かれたほど人気の高い作品であった。
作者の三原順は惜しくも1995年に亡くなったが、根強いファンがおおく、2015年に初めて開催された原画展では会場の米澤穂信記念図書館来場者数の最高記録を大幅に更新した。
その後も原画展は何度か企画され、2021年には作者の故郷である札幌市でも原画と作者の遺品の展示が行われた。2017年には男性のみで構成される劇団スタジオライフによって舞台化された。