キルラキル / KILL la KILL

キルラキル / KILL la KILL

『キルラキル』とは2013年10月からMBS・TBS系テレビ「アニメイズム」枠で放送された、TRIGGER制作の荒んだ世界を舞台とした学園バトルアニメである。纏流子は、父の敵を探して本能字学園に転校してくる。そこは生徒会長・鬼龍院皐月を筆頭に、生徒会が絶対君主制で生徒を支配している場所だった。着た人間に人知を超えた力を与える制服や自我を持った制服が登場するという、ファンタジー要素も盛り込まれている。キャッチコピーは「キルカ、キラレルカ」。

キルラキル / KILL la KILLのレビュー・評価・感想

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キルラキル / KILL la KILL
10

服を着る。そして、服を斬る。

キルラキルはグレンラガンを作った監督である今石洋之さんと中島かずきさんの二人の監督によって作られた作品です。ダイナミックな作画と規模の大きな世界観は、一話で視聴者の心を掴んでくれる作品でしょう。
一話で作画などで心を掴んだら、次はキャラクターによってがっしりと掴みこんできます。主人公の纏流子は、おじいさんを殺した人に復讐をするために鬼龍院皐月が支配する学園へと来るのです。そこで出会うおてんば娘の満艦飾マコと友達になります。
今で出てきた三人ですが、全員キャラが濃くわかりやすいです。纏流子は熱血少女。応援したくなるような子です。鬼龍院皐月はTHE敵キャラとして、纏流子の前に立ちはだかります。彼女のカリスマには恐怖を覚えます。満艦飾マコは面白いキャラでおかしなことばかり言いますが、嫌いになれない子です。
そして、進んでいくと一つの喋る制服と出逢います。その制服は流子のおじいさんが作った物だと言います。その制服の名は鮮血と言います。流子と鮮血の絡みも面白いポイントです。その服は特別な糸「生命繊維」によって作られています。その生命繊維には体を強化してくれる力があります。その力を使って流子は復讐をするのです。
さぁ、キャラクターでさらに深くハマったら、ストーリーによってもうハマって抜け出すことができなくなってしまうことでしょう。
流子は復讐をするために皐月を倒そうと鮮血を使い戦うが、皐月と戦うためには彼女に従う四天王を倒さないといけません。学園の者は皆「生命繊維」で作られた制服を着ております。その中でも四天王と皐月は強い制服を着ており、流子は苦戦を強いられます。しかし、戦いの中で流子は成長していき、強くなっていくのです。
成長していく流子。流子を止めるために戦う皐月。二人の前にヌーディストという第3勢力が現れます。ヌーディストは流子をサポートしてくれます。流子はヌーディストと一緒に皐月を倒そうとします。
皐月を止める流子とヌーディストでしたが、実は皐月は悪ではなかったことを明かされます。皐月の思惑は、皐月の母鬼龍院羅業が計画していた地球を乗っ取る作戦を止めることだったのです。そして、流子のおじさんを殺したのも羅業が仕組んでいたことで、皐月は悪ではなかったのです。
敵だった皐月と協力することにし、流子とヌーディストは鬼龍院羅業の悪行を止めるために羅業に挑むのです。
この作品は、少年の心をくすぐる熱い展開が盛りだくさん。息をするのも忘れる戦闘。予想を裏切る展開。成長する主人公。ライバルと親友との友情関係。全てパーフェクトな作品になります。
ぜひ、ご覧になってください。

キルラキル / KILL la KILL
8

厨二心くすぐられる、ストーリー絵のタッチは人を選ぶ

TRIGGER制作のアニメ。
話題になった映画プロメアを見ているのであればぜひとも見てほしい作品だ。ストーリーが転々と進んでいく感じは爽快で他にはあまり見られない。個人的には好みだが、絵のタッチは人を選ぶものと思われるがそれを気にしなければかなりおもしろい。
男性向けで学園バトル系。キャラクターはかなり個性的だ。
本作の魅力はなんといっても圧倒的に病二心をくすぐられる言葉のセンスだ。
これは一例なのだが、主人公・纏 流子は相手を倒す際の決め台詞として繊維喪失と発する。
この作品は人間が生命繊維で作成された制服を着て戦うのだが、その繊維を喪失すると文字通り戦意を喪失することがかけられていてそこに厨二心や言葉の遊び心が感じられる。
注目すべきキャラクターは満艦飾マコだ。
ほかにも魅力的なキャラクターはいるのだが彼女が群を抜いて面白い。彼女は1話に1回満艦飾劇場が催される。ほかのアニメにはないキャラクター性が魅力である。
さきにも話したがストーリーは転々としている。
起承転転々転々結くらいにストーリーがすすんでいくので見飽きることがない。戦闘中の衣装もセクシーでなかなkry。
ストーリーの終盤ではほとんど薄着になっている(ちゃんと強くもなっている)ところも見どころ。
厨二心を持った人には間違いなくはまるであろう作品だ。

キルラキル / KILL la KILL
9

熱いアニメ「キルラキル」 キルカ、キラレルカ

アニメ「キルラキル」は天元突破グレンラガンやプレメアでも知られるTRIGGERが制作するオリジナルアニメーション。

主人公、纏流子(まといりゅうこ)は父の仇を探し、形見である片太刀鋏(かたたちばさみ)、父の家で出会った喋る制服、鮮血(せんけつ)を身にまとい、そこで出会った独特ハイテンション少女、満艦飾マコ(まんかんしょくまこ)と友人になり本能寺学園へ転校します。
そこは鬼龍院皐月(きりゅういんさつき)が治める完全実力主義学園。優秀な者には戦闘服にして制服、極制服(ごくせいふく)が与えられ、さらに強力な能力を得ます。

この作品の魅力は挙げればキリがないほど多くあり、キルラキルを見たことのある人ならばその文字を見ただけで「キルラキルで使われてた文字では?」と感じるほど特徴的な文字デザインが随所に登場する点や、多種多様な言葉遊び、個性が豊かすぎるキャラクターに駆け足にも程があるテンポの良さがあります。

物語は全25話に渡って展開し、前半は本能寺学園のシステムと生徒会四天王&鬼龍院皐月へ挑みます。

極制服とは?
父はなぜ殺されたのか?
鬼龍院皐月の目的は?
そして、纏流子とは何者なのか…?

後半は大きく物語が動き、様々な真相が発覚していきます。

キルラキル / KILL la KILL
10

戦闘服と生きる『キルラキル』

服。生活するため絶対必要なもの。オシャレをするためのもの。人それぞれ服に対する考えは沢山あるけれど、それをアニメに落とし込んだ作品はあまりないんじゃないかと思う。
このキルラキルという作品は、簡単に言うと服を「自分が成長するための服」として描かれている。戦って傷ついて成長していく。主人公・纏流子自身の戦闘服との成長の物語だ。

ちょっと重たい雰囲気で書きはじめてしまったけれど、一話を見れば怒涛の展開・猛スピードで繰り広げられるストーリーに釘付けになること間違いなしだからぜひ見て欲しい(筆者も続きが気になりすぎて慌てて一気に借りた)。
個性的すぎるキャラクター(みんな声でかいとにかく叫ぶシーンが多い)や、独特すぎる画面の使い方、デカデカと異様な存在感を放つ赤い文字、同音異字が使われる戦闘用語やちょっと前のヤンキーみたいな戦闘用語、武士の風習のようなものが取り込まれたシーン、熱量が半端じゃないアクションシーン、最後のオープニング曲の使い方、あまり書くとネタバレになってしまうので避けるが「こんなのありかよ!?」となる怒涛の早口言葉も見どころだ。
流子の戦う姿は強くてかっこよくてなんだかジーンと訳のわからないものが湧いてくる。自分が強くなるためのものを着たい、自分の弱さと戦いたいと思わせてくれる作品だと思う。