アイカツ! / Aikatsu!

アイカツ! / Aikatsu!のレビュー・評価・感想

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アイカツ! / Aikatsu!
7

プリキュアに匹敵する知名度

バンダイが発売したデータガードダスゲーム「アイカツ!」を原作に2012年10月から2016年3月にかけて放送された少女向けアイドルファッションアニメです(少女向けと言いつつプリキュアシリーズのように筆者のみたいに大人の男性にも人気があるのですが苦笑)。
中学1年生の星宮いちごは、幼馴染の霧矢あおいに誘われて観たトップアイドル・神崎美月のステージに感動し、これがきっかけであおいから誘われたアイドル養成学校スターライト学園に無事編入する。トップアイドルを目指し、いちごとアイドル仲間たちの友情を軸にトップアイドルを目指していく王道の成長物語。毎話クライマックスではその回のメインキャラクターがCG映像になってステージを披露するのがお約束となっています。
計4年もの長丁場になっている本作ですが、1年ごとに大きな転機が訪れ、(例えば2年目では新レギュラー達の登場など)3年目では2年目の途中から登場したいちごの後輩・大空あかりに主人公がバトンタッチになるという形になり(いちごはあかりが憧れる先輩として引き続き登場するが)、これにはファンの好みが大きく判れ、以降のシリーズでは主人公一新の際、「スターズ」「フレンズ」とタイトルも一新されるようになりましたが、既に長期シリーズとしてお馴染みになっていたプリキュアに匹敵する知名度の作品にした本作の功績は実に大きいと言えます。

アイカツ! / Aikatsu!
9

音楽、ストーリー、キャラクターデザイン、総合力の高い『全年齢向け』アニメ!

アイカツ!とは弁当屋の娘、星宮いちごが親友の霧矢あおいと共にスターライト学園というアイドル学校に編入して、トップアイドルを目指していく、というストーリーの女児向けのアニメです。
「アイカツ」は「アイドル活動」の略であり、ステージで歌い踊ったり、バラエティ番組に出演したりするといった華々しい仕事のみならず、体力づくりや体形、コンディションの管理などの基盤づくり、時には崖のぼりや木々の伐採、水中散策なども「アイカツ」であるといった描写があり、女児に向けたアイドルアニメであるにも関わらず、スポ根アニメのような側面も持っています。
とはいえアイカツの魅力は、やはりCG技術を駆使したライブステージでしょう。毎話、キャラクターがステージに上がりパフォーマンスを披露します。アイカツというアニメは全178話もあるので、当然多くの楽曲を取り扱っています。ダンサブルな楽曲もあれば、元気いっぱいなポップな曲、しんみりしたバラード、ミュージカル風な楽曲、などなど曲調も幅広いです。そして、これらの歌唱を担当するのが現役のアイドルです。高い表現力と歌唱力で楽曲のクオリティを格段に上げていて、アイカツの楽曲を聞くと元気が出るという「大人」も少なくはありません。
さらに「大人」達が絶賛しているのは、アイカツのストーリーです。アイカツを欠かすうえで「憧れ」という言葉は欠かせません。この「憧れ」の描き方が非常に秀逸なのです。アイカツは全178話の中で主人公がバトンタッチされます。星宮いちごちゃんから大空あかりちゃんという女の子に。星宮いちごちゃんがアイドルになった理由は神崎美月というトップアイドルの存在に憧れていたからです。そして二代目主人公のあかりちゃんはそんないちごちゃんに憧れてアイドルを始めるのです。いちごちゃんの憧れた美月ちゃんはmasqueradeという伝説のアイドルを。そういう憧れの連鎖と憧れに届かない葛藤。その中で彼女らの「自分だけのアイドル活動」が彼女らをどんなアイドルにしていくのかは178話かけて見る価値は「女児」のみならず「全ての年齢層」の方にあるでしょう。

アイカツ! / Aikatsu!
10

女児向けアニメと侮るなかれ

元々はゲームセンターや、オモチャ売り場等にあるカード着せ替えゲームがアニメ化した作品です。私は元々アニメが好きですが、いわゆる”アイドルアニメ”には全く興味がありませんでした。たまたま仕事から帰ってきた時間帯にやっていたアイカツ!は日々の仕事の疲れを癒すアニメにいつのまにかなっていました。

アイドルアニメというと、美少女キャラが可愛い衣装を着て歌って踊る、アイドルオタクのためのアニメと思う方も多いと思います。私もはじめはそう言った印象を持っていました。しかし、アイカツ!というアニメに出てくる女の子たちが他のアイドルアニメと違うとところ、それはとにかく熱血!ということです。
ただ可愛い衣装を着て歌って踊るだけではない。自分には無い何かを求め、マラソンやダンストレーニング、衣装を手に入れるためにいたるところにかけあい、仲間たちと協力しながらステージを作り上げていきます。それが大人の心を打つのは、子供だましではない世界観に他なりません。アイドルがステージを行う裏では様々な職人が携わっていたり、自分の仕事がどういったところへ影響するのか、というところまで書き込まれています。
日々の仕事、生活、家事に疲れた大人にこそ、アイカツ!で戦い、輝く彼女たちの日常はおすすめです。