鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist

鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemistのレビュー・評価・感想

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鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist
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ハガレン

エドとアルの兄弟二人が、自分たちの身体を取り戻すための旅から物語がスタートしていきます。兄のエドは右腕と左足が義足、弟のアルは中身のない空っぽの鎧。死んだ母を蘇らせるために、錬金術の禁忌である人体錬成をしたものの失敗に終わり、その代償を受けた(等価交換)のがこの姿です。身体を取り戻すためには人体錬成を成功させる必要があり、“成功するには賢者の石というものが必要だ”という情報を政府の軍からもらい、その石を探すこととなります。しかし、その石の原材料は人間だということを知り、二人は苦悩します。その賢者の石から造られたホムンクルスという生物に会い、その親玉が自分の父親から派生して造られていて、また、父親も賢者の石で造られていることを知ります。さらに、物語の中盤になると、エドたちの国がホムンクルスと軍によって造られていることから、今まで自分たちの味方だと思っていた軍にもホムンクルスの仲間がいることまで突き留めて、人間vsホムンクルスの生き残りをかけた全面戦争が始まります。この作品は兄弟愛、家族愛、仲間、可能性の選択、人間の誰もが持っている醜い感情など、現実では可視できないものが作品の中に上手く具現化されていて、自分にとって本当に大切なものは何なのかを考えさせてくれる内容になっています。また、単行本が27巻までとちょうどよく、終わり方も全部が全部ハッピーエンドではないところに魅力が感じられます。

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とりあえず読んでみてほしい!

《ネタバレあり》
友人に勧められて、「ざっくりどんな話?」と聞いたら錬金術師の兄弟の弟の方が錬金術でヨロイになっちゃって…。
「…ん??何だそれ。くっそつまらなさそう」と、この時点で絶対つまらないマンガだと思いました。
数年後、友人宅で暇すぎて読んでみて驚き!こんな可愛らしい絵からは想像出来ないほど、心がえぐられるマンガでした…
エピソードのひとつですが、自分の奥さんと娘をキメラにしてしまった錬金術師…結局助けられない主人公達。泣けました。
このマンガは全てがハーピーエンドじゃないところが良いんだと思います。絵のタッチは甘いが話は甘くないんです。
でも最後はちゃんとハッピーエンドです。
そしてよく考えられているお話。最初馬鹿にしていたヨロイもちゃんと訳があったんです。馬鹿にしてごめんなさい。

こんなに面白いのに無駄に引っ張らず、27巻で完結という潔さ。長過ぎず短過ぎず本当にちょうどいいんです。長過ぎると読み返すのも大変で、全巻集めるには金額もバカになりません。
短過ぎても物足りなく、さみしい気持ちになってしまいます。
27巻というのは絶妙なんです。読み終わったあとに「すごく良かったなぁ…」と、ただそれだけです。

とりあえず読んでもらえればわかります。あれだけ人気があった理由も。
すっごくオススメです!

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見て損はない作品

言わずと知れた名作ですが、実際に見て損はない作品です。
そこそこ長編で登場人物も多いのですが、常にストーリーとキャラクターが明確でわかりやすいです。
まず、主人公が一切ブレません。主人公のエドは自分たちの目的を果たすため旅をしているうちに大きな戦いに巻き込まれていくのですが、その中でも目的は一切揺るぐことがなく、その性格や発言も一切ブレることがありません。そして、どんな修羅場をくぐっても変わらずに強い正義感を持ち続ける子ども、という主人公らしい主人公です。
そして、常に誰が強いのか、誰が敵なのかも明確です。長編になるとどんどん強いキャラクターが出てきて、結局誰が強い人なのか分からなくなりがちですが、ハガレンではそれが一切なく、常に強者は強者、そこそこの者はそこそこの強さであり続けます。
また、敵であるホムンクルスは人間の七つの大罪をテーマに描かれていますが、嫉妬や強欲といったそれぞれの抱える感情からブレることなく突き進んでいきます。ホムンクルスは敵ながらも、誰もが抱える感情がベースなので、どこか憎めなくて主人公とはまた違う魅力があります。
最終決戦は結構な長さがありますが、全ての伏線をきっちり回収し、大団円を迎えます。見終わった後はスッキリとした気持ちになります。

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鋼の錬金術師

科学が進化したこの世界とは別の、”錬金術”が進化した世界の話。
主人公兄弟達は、その世界で天才錬金術師として活躍している。ただ、弟は体を、兄は右手と左足をある理由で失っており、それを取り戻すために世界を旅している、という設定です。
時にコミカルに時にシリアスに話が進みますが、根底にあるテーマは等価交換という錬金術の根底にあるルールからくる命の重さとは?というものです。兄のほうは国家錬金術師という役職についていますが、”錬金術師は大衆のためにあれ”という大前提から外れてしまっている為、特定の人物やその層の人からは国家の犬として蔑まれています。ただ、弟が体すべてを失った理由は自分にあると、兄は考えている為、国に心を売ったと周りに言われようと気にしません。また、その心情を弟もわかっているため、一緒に旅をしています。
旅の道中でホムンクルスという、死なない人間に会います。彼らが自分達の体を取り戻す糸口になるのではと思い後を追いますが、実は彼らはある人によって作られ、ある目的を達成する為にはるか昔から、その国の裏で暗躍しているのでした。その目的を阻止しようと彼らに近づきますが、同時に彼らも主人公、主人公の周りの人たちを利用しようとしているのでした。

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生涯で1番自分でハマった作品

私が小学5年生の時に流行っており、ハマりました。
主人公の兄エドワード・エルリックと弟のアルフォンス・エルリック。
2人の兄弟愛と無垢な母親愛にとても感動したと共に、生き様のカッコ良さに惚れ込みました。
若くしてこの世を去ってしまった母親を何とか取り戻そうと、禁忌とされる人体錬成を行う。
禁忌とされる意味を身を持って知ることとなる2人。
多くを失い、手放した2人が全てを取り戻す為に旅にでる。
旅の為、情報収集の為に最年少で国家錬金術師へ。
そこで与えられた鋼の称号。
資格を得て旅へ出る2人。
立ち寄った町では様々な人々と触れ合い、その中で垣間見る軍絡みの町の問題。
非道な行いにエドワードが解決に動く。
見事解決し、町の復興に貢献する。
その後も勉強の為に訪れた国家錬金術師タッカー宅で触れ合う家族の空気に束の間の心の安らぎを得るものの、国家錬金術師資格を失わない為に成果を残したいタッカー氏が起こした行動。怒りと無力を2人が襲う。そこに現れる国家錬金術師のみを狙う連続殺人鬼。思い知らされる戦闘力の差。
様々な戦闘、新しい敵、軍の本質、本当の敵。
1つ1つの物語が最終的に繋がり合う爽快感、キャラクターの人柄のカッコ良さ、本当に読んで感じて欲しいです。

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ダークファンタジーを読むならハガレン!!

鋼の錬金術師は、主人公エドワード・エルリックと弟のアルフォンス・エルリックが、死んだ母親を生き返らせるために錬金術の禁忌である人体錬成を行って失敗したことから物語が始まるという、かなり重いスタートを切った作品です。
ダークファンタジーということもあり、とにかく「絶望」しかない場面も多々あります。その度に、兄弟2人は何度も悩み、苦しみつつも旅を続けていく…。兄弟での固い絆があるからこそ、物語は絶望から希望へと進んでいくので、読者もハラハラしつつ、つい次、また次と読み進めてしまいます。
物語の前半から伏線があちこちに散りばめられていて、「ここでこれ回収するの!?」という場面や、物語を通して「生きるとは」と考えさせられる場面などが多々あります。
この他、個人的にもう一つ注目してもらいたいのが、敵である「ホムンクルス」の存在。
主人公たちが悩み苦しむ裏で、七つの大罪を名前にもつホムンクルスたちが、主人公たちとは別の点で苦しむ姿も垣間見ることができるため、こちらも注目してもらいたいです。
鋼の錬金術師はストーリー性も申し分なく、キャラクターそれぞれが抱えているものが、物語の魅力を最大限に引き出していると思います。
ダークファンタジーで考えさせられるものが好きな人はぜひ読んでもらいたいです。

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ダークファンタジー『鋼の錬金術師』

史上最年少で国家錬金術師となり、鋼の手足を持つことから“鋼の錬金術師”と呼ばれている主人公、エドワード・エルリック。彼は弟のアルフォンスと共に伝説と云われる“賢者の石”を求めて旅をしています。
彼ら兄弟は幼い頃に病で母を亡くし、その母を蘇らせるため禁忌とされている人体錬成を試みます。しかし、錬成は失敗。
エドワードは左足を失い、アルフォンスは身体全てを失ってしまいました。
絶望の淵に落とされるエドワードでしたが、たった一人の弟までをも失いたくない想いから自身の右腕を代価に再び人体錬成を行い、その場にあった大きな鎧に弟の魂を定着させます。
左脚・右腕を失ったエドワードと生身の身体を失ったアルフォンスは、お互いを元の身体に戻すため“賢者の石”と呼ばれる伝説の手掛かりを探して旅に出ます。
旅の途中で様々な事件に巻き込まれながらも、ついに二人は“賢者の石”にまつわる手掛かりを見つけます。ところが兄弟の前に“ホムンクルス”と呼ばれる組織が立ちはだかります。
圧倒的な力を持つ彼らはエドワードとアルフォンスを“人柱”と呼び、あらゆる手を使って“賢者の石”に関する情報を潰していきます。
彼らの目的は一体何なのか。そして“賢者の石”の知られざる真実とは…
ダークファンタジー『鋼の錬金術師』、読めば読むほど続きが気になって仕方なくなる漫画です!

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鋼の錬金術師の魅力

これから紹介する漫画は中世ヨーロッパで魔法と考えられていた「錬金術」がテーマとなった物語で、ワクワクドキドキするファンタジー漫画です。
19世紀の産業革命期のヨーロッパを題材とした舞台で、深い倫理観をテーマとした作品です。錬金術の社会における役割がどのようなものかを考えながらストーリーが組み立てられてます。登場人物が多く、それぞれがユニークで多彩ですが非常に読みやすく書かれています。難しいストーリーと思われるような複雑さがありますが、読み終わったら途端に内容が腑に落ちると思います。
累計売上部数は1億部にも届きそうだったり、2010年の連載終了から数年たっている2020年時点でリバイバル連載されたりなど、世界的にも人気があります。
物語の中で戦争のシーンがとても迫力のある描かれ方をしており、少年誌としてはかなりハイクオリティで内容も濃いものになっています。
何度読み返しても全く飽きがこないので、本当におすすめの作品だと実感しています。
キャラクターの中でも大好きなのがエドことエドワード・エルリック君です。エドは少年漫画のキャラクターには珍ししく天才的です。いつも怒っているのが印象的でそこがたまらなくかっこいいです。そこが魅力の一つでもあります。

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タイトルなし

<全てのキャラの魅力がすごい>
この作品、全ての人物に見せ場があり、物語があります。例えば初めは小汚い悪党だった人物が、あくまで自分のためだといって主人公を助け出すシーンがあります。また、敵であり人外であるはずのホムンクルスにも人間味を感じます。しかもそれでも全く違和感が無いのが驚きです。家族愛、仲間に関するストーリー、名言の数々、心打たれること間違いなしです。

<完璧なストーリー>
多くの漫画は途中で矛盾が生まれてしまったり中だるみがあったりしますが、この漫画はありません。前半で少しずつ配置された伏線が、後半でしっかり回収されます。さらに、バトルマンガだとありがちなありえないほどのパワーアップもありません。しかしテーマはダークファンタジーというだけあって、優しい人物の容赦ない死、残酷な世界、過去、と胸が痛くなるシーンも多いですが、その分感動も大きく、涙なしでは見られないストーリーとなっています。1つの物語として、完璧に完成しているのです。

<あらすじ紹介>
錬金術の禁忌を犯して亡くなった母を取り戻そうと人体錬成を行う主人公のエドワード(兄)とアルフォンス(弟)。しかし出てきたのは母とは程遠い肉塊だった。さらにその代償にエドワードは片足、アルフォンスは全身を奪われてしまう。
「返せよ!たった一人の弟なんだ」といってエドワードは自分の片腕を代償に弟の魂のみを錬成し、鎧に魂を定着させる。
錬金術は物質を理解、分解、再構築する化学なり。
されど万能の技にはあらず。
無から有を生ずること能わず。
何かを得ようと欲すれば、必ず同等の対価を支払うものなり。
これ即ち錬金術の基本、等価交換なり。
錬金術師に禁忌在り。
祖は人体錬成なり。
これ何人も犯すことなかれ。

時は過ぎ、2人は自分たちの体を元に戻すため、旅に出る。しかし錬金術は等価交換で、人体を錬成するとなると、強力な賢者の石がいるという。果たして2人は元の体に戻ることができるのか。
と、魅力ばかりの物語となっています。完結していて見やすいですし、父親の存在、錬金術の心理、ホムンクルス、様々な謎とストーリー、終始飽きずに見られる、中毒的な作品となっています。ぜひご覧ください。

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読者をひきつける鋼の錬金術師の魅力とは!

鋼の錬金術師は、2001年から2010年まで月刊少年ガンガンで連載されていた漫画作品である。著者は荒川弘。主人公エドワードエルリックとその弟のアルフォンスエルリックが、人体錬成という禁忌を侵し、肉体を一部失ってしまう。その肉体を取り戻すため、賢者の石を探す旅に出るというダークファンタジー作品である。

鋼の錬金術師の魅力はたくさんあるが、ここでは3つ紹介させて頂く。

1. 多彩で魅力的なキャラクター達
主人公のエドワード・エルリック、アルフォンス・エルリックを始めとし、性格や思考、価値観、その人の生い立ちなど十人十色なキャラクターが数多く出現する。ホムンクルスといわれる敵の集団においても様々な過去や、そこに至るまでの経緯があるのだ。
この漫画を読めば、読者の考え方に近いキャラクターや、共感できるキャラクターは必ずと言っていいほど出現し、読めば読むほど鋼の錬金術師という漫画に惹き込まれてしまうのである。
またウィンリー・ロックベルやアームストロング少将など、芯が強い女性も多く登場するため、読者に女性ファンが数多くいる要因の一つになっている。

2. 錬金術という魔法のようなわくわく感
錬成陣を用いて、そこに術師がエネルギーを送ることで錬金術が発動する。この錬金術は術師によって様々であり、いわば魔法のようなものである。キャラクターによって、炎を生み出す錬金術・人に変身できる錬金術などがあるため、戦いごとに活躍するキャラクターがいたり、どんな錬金術を使うのか毎回飽きない展開が待っていたりするのだ。
発動するときの錬金術の描写も迫力があり、それを真似する読者も大勢いた。

3. 練り込まれたストーリー
なんといっても緻密なストーリーが多くの読者を惹き込んでいる。伏線が必ず回収され、読者が納得し理解できる形で着地している。
また、そのストーリーの上で重要なキャラクターのセリフがまた魅力的である。辛い環境であっても、努力し前向きに生きようとするキャラクターたちのポジティブなセリフには、読者の背中を押してくれる確かなものがある。

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生き方を考えさせてくれる

ストーリーもしっかりしていて、作品の中で出てきたフラグもしっかりと回収されているため、最後まで読んだ時にモヤモヤとする物がない。
主人公やヒロインが好かれるのは当たり前だが、敵のキャラクターにもそれぞれに個性があって、兄弟の旅路を邪魔する存在ではあるがどこが憎めない。更にはその、敵が死ぬ時には胸が苦しくなる時もある。錬金術というファンタジーな世界ではあるが、内容は人間と人間の話で、主人公の生き方やその周囲の生き方から色々な事を学ぶことが出来る。全27巻の中で主人公も大きく成長し、その成長がストーリーの中でしっかりと描かれている。更には、兄弟の成長だけではなく彼らの家族の絆も描かれていて最後激闘の中に家族の絆を感じる。
2001年に始まった古い作品ではあるが、今の若者が忘れているかもしれない心を教えてくれる作品ではないだろうか。荒川弘先生の作品は全体的に温かい作品が多く、人間について考えさせられる物が多い気がする。全部読み終わった後には少し心が温かくなり、また少し時間が経つともう一度読みたいと思える作品だと思う。また、主人公のここぞという時の一言や敵の最後の一言、仲間の一言読んでいてグッとくる物が多い。

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最高の作品

まず、面白いと思ったのは、魔法のように錬金術を繰り出して、悪と戦う所です。
子供の頃、誰もが魔法など、憧れるのでは無いでしょうか。この作品は様々な能力を持った主人公たちが、技を繰り広げてゆきます。その技1つづつきちんと理に適った理由があります。
例えば、錬成陣が書かれた手袋で、指パッチンをすると、炎が錬成されるというもの。これは手袋が濡れていると、指パッチンの摩擦による火種が生まれないため、炎が錬成されません。0からは何も錬成できないのです。
主人公は母親を錬成しようとして、人間の元素を全て集めます。このように、0からは何も生まれない。等価交換、等このアニメの作者はかなり調べて作品を作ったのだなと感じました。その主人公は、人間を錬成した代償に体の一部を持っていかれてしまいました。兄弟で、行ったのですが、弟は魂のみ残ります。兄は責任を感じ、弟の体を取り戻すために旅に出ます。その旅の中での兄弟愛もかなり感動的です。錬成の部分では、化学の勉強になり、旅の経過では兄弟愛や、出会った人々などの、友情等いろいろな角度から勉強になるアニメだと思います。漫画本もそこまで多くはないので、本気を出せば1日で読み終わるので、オススメです。

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何回でもつい見てしまうダークファンタジーなアニメ

アニメ『鋼の錬金術師FULL METAL ALCHEMIST』をオススメさせていただきます。
この作品のアニメは、原作が終わる前に完結した原作とは設定の違う「鋼の錬金術師」と、原作にそったストーリーの「鋼の錬金術師FULL METAL ALCHEMIST」があります。
どちらも個人的には大好きなのですが、原作にそった方をオススメする理由は、話がわかりやすいからです。
基本的なストーリーは、二人の兄弟エドとアルが錬金術師となり、死んだ母を生き返らせようとした代償に失ったものを取り戻す旅に出るというお話。
その旅の邪魔をするホムンクルスという存在がいるのですが、この設定が前作と原作で違うのです。
前作では、ホムンクルスは人体錬成の失敗作が賢者の石を食べる事で出来上がるものなのですが…
原作では、そもそも人体錬成で出来上がるものはゴミでしかなく、ホムンクルスを自在に作る「おとうさま」なる存在がいるのです。
まず、こうした主要キャラ誕生の設定が違うところがとっつきにくい部分かもしれないのですが、そんな違いのおかげで二度美味しい作品であるとも言えます。
また、錬金術とは例えば木製のテーブルを同じ木製のタンスに変化させたり、木から紙を生み出したり、ただの水を水素と酸素に分けて水素を爆発させたりと、等価交換ではあるものの大変夢のある技術であり、自分でも使えたらなあと、かめはめ波の感覚で手を合わせてしまう事でしょう。

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王道少年漫画のダークファンタジー

アニメ「鋼の錬金術師」には2種類のバージョンある。
1つは原作をかなりアレンジ…というか変えすぎてほぼオリジナル作品レベルの第一期。
もう1つは第一期を受けて作られた原作準拠の第二期。このレビューでは第二期の方をとりあげる。

「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」は、その名の通り、右腕と左足に鋼の義肢「機械鎧(オートメイル)」を装着した国家錬金術師の兄「エドワード・エルリック」と、その弟「アルフォンス・エルリック」の兄弟が、錬金術の力を増幅させるという「賢者の石」を求めて旅をするダーク・ファンタジーだ。

ダーク・ファンタジーとは言うものの、登場人物の精神性はかなり前向きだ。彼らはそれぞれに「罪」を背負っている。
主人公たちは自分の母親を錬成しようとして失敗し、代償に手足や肉体を失った。
ある者は、自分の子供を錬成しようとして、やはり失敗した。
ある者は、過去の戦役で沢山の異民族を殺害した。
ある者は、軍の言われるがまま、非道な人体実験を繰り返した。

彼らには数々の悲劇が襲い掛かり、時には打ちのめされ、絶望に飲み込まれそうになるが、それでも自分たちの「罪」に向き合い、懸命に前を向いて歩く。その前向きさは、王道の少年漫画を彷彿とさせる。

彼らの前向きさに、見ているこちらも救われる気持ちになる。だから私は第二期、ひいては原作の「鋼の錬金術師」が大好きだ。
アニメとしての純粋な出来もかなり良い。作画も全体的に質が高く、5クールという長さながらクオリティを維持し続けているのが素晴らしい。
まだ見たことのない人にはかなりおススメできるアニメだ。