鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist

鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemistのレビュー・評価・感想

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鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist
10

タイトルなし

<全てのキャラの魅力がすごい>
この作品、全ての人物に見せ場があり、物語があります。例えば初めは小汚い悪党だった人物が、あくまで自分のためだといって主人公を助け出すシーンがあります。また、敵であり人外であるはずのホムンクルスにも人間味を感じます。しかもそれでも全く違和感が無いのが驚きです。家族愛、仲間に関するストーリー、名言の数々、心打たれること間違いなしです。

<完璧なストーリー>
多くの漫画は途中で矛盾が生まれてしまったり中だるみがあったりしますが、この漫画はありません。前半で少しずつ配置された伏線が、後半でしっかり回収されます。さらに、バトルマンガだとありがちなありえないほどのパワーアップもありません。しかしテーマはダークファンタジーというだけあって、優しい人物の容赦ない死、残酷な世界、過去、と胸が痛くなるシーンも多いですが、その分感動も大きく、涙なしでは見られないストーリーとなっています。1つの物語として、完璧に完成しているのです。

<あらすじ紹介>
錬金術の禁忌を犯して亡くなった母を取り戻そうと人体錬成を行う主人公のエドワード(兄)とアルフォンス(弟)。しかし出てきたのは母とは程遠い肉塊だった。さらにその代償にエドワードは片足、アルフォンスは全身を奪われてしまう。
「返せよ!たった一人の弟なんだ」といってエドワードは自分の片腕を代償に弟の魂のみを錬成し、鎧に魂を定着させる。
錬金術は物質を理解、分解、再構築する化学なり。
されど万能の技にはあらず。
無から有を生ずること能わず。
何かを得ようと欲すれば、必ず同等の対価を支払うものなり。
これ即ち錬金術の基本、等価交換なり。
錬金術師に禁忌在り。
祖は人体錬成なり。
これ何人も犯すことなかれ。

時は過ぎ、2人は自分たちの体を元に戻すため、旅に出る。しかし錬金術は等価交換で、人体を錬成するとなると、強力な賢者の石がいるという。果たして2人は元の体に戻ることができるのか。
と、魅力ばかりの物語となっています。完結していて見やすいですし、父親の存在、錬金術の心理、ホムンクルス、様々な謎とストーリー、終始飽きずに見られる、中毒的な作品となっています。ぜひご覧ください。

鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist
10

読者をひきつける鋼の錬金術師の魅力とは!

鋼の錬金術師は、2001年から2010年まで月刊少年ガンガンで連載されていた漫画作品である。著者は荒川弘。主人公エドワードエルリックとその弟のアルフォンスエルリックが、人体錬成という禁忌を侵し、肉体を一部失ってしまう。その肉体を取り戻すため、賢者の石を探す旅に出るというダークファンタジー作品である。

鋼の錬金術師の魅力はたくさんあるが、ここでは3つ紹介させて頂く。

1. 多彩で魅力的なキャラクター達
主人公のエドワード・エルリック、アルフォンス・エルリックを始めとし、性格や思考、価値観、その人の生い立ちなど十人十色なキャラクターが数多く出現する。ホムンクルスといわれる敵の集団においても様々な過去や、そこに至るまでの経緯があるのだ。
この漫画を読めば、読者の考え方に近いキャラクターや、共感できるキャラクターは必ずと言っていいほど出現し、読めば読むほど鋼の錬金術師という漫画に惹き込まれてしまうのである。
またウィンリー・ロックベルやアームストロング少将など、芯が強い女性も多く登場するため、読者に女性ファンが数多くいる要因の一つになっている。

2. 錬金術という魔法のようなわくわく感
錬成陣を用いて、そこに術師がエネルギーを送ることで錬金術が発動する。この錬金術は術師によって様々であり、いわば魔法のようなものである。キャラクターによって、炎を生み出す錬金術・人に変身できる錬金術などがあるため、戦いごとに活躍するキャラクターがいたり、どんな錬金術を使うのか毎回飽きない展開が待っていたりするのだ。
発動するときの錬金術の描写も迫力があり、それを真似する読者も大勢いた。

3. 練り込まれたストーリー
なんといっても緻密なストーリーが多くの読者を惹き込んでいる。伏線が必ず回収され、読者が納得し理解できる形で着地している。
また、そのストーリーの上で重要なキャラクターのセリフがまた魅力的である。辛い環境であっても、努力し前向きに生きようとするキャラクターたちのポジティブなセリフには、読者の背中を押してくれる確かなものがある。

鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist
10

生き方を考えさせてくれる

ストーリーもしっかりしていて、作品の中で出てきたフラグもしっかりと回収されているため、最後まで読んだ時にモヤモヤとする物がない。
主人公やヒロインが好かれるのは当たり前だが、敵のキャラクターにもそれぞれに個性があって、兄弟の旅路を邪魔する存在ではあるがどこが憎めない。更にはその、敵が死ぬ時には胸が苦しくなる時もある。錬金術というファンタジーな世界ではあるが、内容は人間と人間の話で、主人公の生き方やその周囲の生き方から色々な事を学ぶことが出来る。全27巻の中で主人公も大きく成長し、その成長がストーリーの中でしっかりと描かれている。更には、兄弟の成長だけではなく彼らの家族の絆も描かれていて最後激闘の中に家族の絆を感じる。
2001年に始まった古い作品ではあるが、今の若者が忘れているかもしれない心を教えてくれる作品ではないだろうか。荒川弘先生の作品は全体的に温かい作品が多く、人間について考えさせられる物が多い気がする。全部読み終わった後には少し心が温かくなり、また少し時間が経つともう一度読みたいと思える作品だと思う。また、主人公のここぞという時の一言や敵の最後の一言、仲間の一言読んでいてグッとくる物が多い。

鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist
10

最高の作品

まず、面白いと思ったのは、魔法のように錬金術を繰り出して、悪と戦う所です。
子供の頃、誰もが魔法など、憧れるのでは無いでしょうか。この作品は様々な能力を持った主人公たちが、技を繰り広げてゆきます。その技1つづつきちんと理に適った理由があります。
例えば、錬成陣が書かれた手袋で、指パッチンをすると、炎が錬成されるというもの。これは手袋が濡れていると、指パッチンの摩擦による火種が生まれないため、炎が錬成されません。0からは何も錬成できないのです。
主人公は母親を錬成しようとして、人間の元素を全て集めます。このように、0からは何も生まれない。等価交換、等このアニメの作者はかなり調べて作品を作ったのだなと感じました。その主人公は、人間を錬成した代償に体の一部を持っていかれてしまいました。兄弟で、行ったのですが、弟は魂のみ残ります。兄は責任を感じ、弟の体を取り戻すために旅に出ます。その旅の中での兄弟愛もかなり感動的です。錬成の部分では、化学の勉強になり、旅の経過では兄弟愛や、出会った人々などの、友情等いろいろな角度から勉強になるアニメだと思います。漫画本もそこまで多くはないので、本気を出せば1日で読み終わるので、オススメです。

鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist
10

何回でもつい見てしまうダークファンタジーなアニメ

アニメ『鋼の錬金術師FULL METAL ALCHEMIST』をオススメさせていただきます。
この作品のアニメは、原作が終わる前に完結した原作とは設定の違う「鋼の錬金術師」と、原作にそったストーリーの「鋼の錬金術師FULL METAL ALCHEMIST」があります。
どちらも個人的には大好きなのですが、原作にそった方をオススメする理由は、話がわかりやすいからです。
基本的なストーリーは、二人の兄弟エドとアルが錬金術師となり、死んだ母を生き返らせようとした代償に失ったものを取り戻す旅に出るというお話。
その旅の邪魔をするホムンクルスという存在がいるのですが、この設定が前作と原作で違うのです。
前作では、ホムンクルスは人体錬成の失敗作が賢者の石を食べる事で出来上がるものなのですが…
原作では、そもそも人体錬成で出来上がるものはゴミでしかなく、ホムンクルスを自在に作る「おとうさま」なる存在がいるのです。
まず、こうした主要キャラ誕生の設定が違うところがとっつきにくい部分かもしれないのですが、そんな違いのおかげで二度美味しい作品であるとも言えます。
また、錬金術とは例えば木製のテーブルを同じ木製のタンスに変化させたり、木から紙を生み出したり、ただの水を水素と酸素に分けて水素を爆発させたりと、等価交換ではあるものの大変夢のある技術であり、自分でも使えたらなあと、かめはめ波の感覚で手を合わせてしまう事でしょう。

鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist
8

王道少年漫画のダークファンタジー

アニメ「鋼の錬金術師」には2種類のバージョンある。
1つは原作をかなりアレンジ…というか変えすぎてほぼオリジナル作品レベルの第一期。
もう1つは第一期を受けて作られた原作準拠の第二期。このレビューでは第二期の方をとりあげる。

「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」は、その名の通り、右腕と左足に鋼の義肢「機械鎧(オートメイル)」を装着した国家錬金術師の兄「エドワード・エルリック」と、その弟「アルフォンス・エルリック」の兄弟が、錬金術の力を増幅させるという「賢者の石」を求めて旅をするダーク・ファンタジーだ。

ダーク・ファンタジーとは言うものの、登場人物の精神性はかなり前向きだ。彼らはそれぞれに「罪」を背負っている。
主人公たちは自分の母親を錬成しようとして失敗し、代償に手足や肉体を失った。
ある者は、自分の子供を錬成しようとして、やはり失敗した。
ある者は、過去の戦役で沢山の異民族を殺害した。
ある者は、軍の言われるがまま、非道な人体実験を繰り返した。

彼らには数々の悲劇が襲い掛かり、時には打ちのめされ、絶望に飲み込まれそうになるが、それでも自分たちの「罪」に向き合い、懸命に前を向いて歩く。その前向きさは、王道の少年漫画を彷彿とさせる。

彼らの前向きさに、見ているこちらも救われる気持ちになる。だから私は第二期、ひいては原作の「鋼の錬金術師」が大好きだ。
アニメとしての純粋な出来もかなり良い。作画も全体的に質が高く、5クールという長さながらクオリティを維持し続けているのが素晴らしい。
まだ見たことのない人にはかなりおススメできるアニメだ。