幸せの行方... / All Good Things

幸せの行方... / All Good Thingsのレビュー・評価・感想

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幸せの行方... / All Good Things
8

未解決だったからスッキリしないけど。

実際の時間をモデルにした作品で、作られた当時は未解決事件だったから、話としてはスッキリしないところもあります。でも、幸せだった夫婦が壊れていくさまの描写が見事で、見応えのある映画でした。彼女となら素敵な家庭をとかいいながら、結局自分の好きなように生きたい男だったんだなって感じです。子どものことも犬のこともちょっと酷すぎやしないかと思いました。それでも、そんな彼をケイテイは愛そうとしたのかなと思うと切ないです。そんなケイテイを演じたキルスティン・ダンストはすごく不幸の似合う人なので、役にあってました。泣きそうな顔が似合います。また、ロバート役のライアン・ゴスリングもどこかつかみどころのない男をうまく演じてました。見た目はどちらもスッとしていてかっこよくて理想の夫婦っぽいのにってところが余計に恐ろしかったです。ものすごく怪しいけど、証拠もないし有罪にできなかったわけですが、それからしばらくたち、自供しているところがテレビ番組で放映されて、捕まるという実際の結末も含めて、ずいぶんドラマチックな事件でした。この映画ではまだ語られなかった部分が多々あると思うので、またリメイクしてもいいんじゃないかなと思います。