こっぴどい猫

こっぴどい猫のレビュー・評価・感想

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こっぴどい猫
6

ドロドロが楽しいけど、リアルすぎて…。

ちょっと舞台チックなところがある話でした。また、こっぴどいという名にふさわしいこっぴどい展開で、かわいそうになってきます。不倫とか浮気とかやっぱりよくないし、そのよくないところが出ているっていうか、妙にリアルで見ていて笑えないなって感じでした。そんなこんなで誕生日パーティーになって、さえない小説家であるモト冬樹さんがますますかわいそうになっていきました。おもしろいっちゃあおもしろいんだけど、ちょっと考えるとかわいそうで笑えない感じです。でも、こういうドロドロ嫌いじゃないです。小夜さんはほんと幸せな感じがしないし、浮気とかダメなことしてそうな感じでした。女からするとちょっと嫌です。息子とかもバカな感じがしました。あと、家族とは関係ない3人組が出てきたけど、あれはなんだったのでしょうか?よくわからなかったです。そういうよくわからないところもあるけれど、全体的に見ると、今泉監督さんらしい話で、彼のファンには楽しい話だったのではないでしょうか。モト冬樹さんの生誕60周年記念作品だったそうですが、モトさんにとっていい映画だったかというと微妙です。でも、さえない男感は出ていて、それを狙っていたのだとしたら、成功していると思います。