高田みづえ

高田みづえのレビュー・評価・感想

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高田みづえ
10

歌唱力抜群の歌姫

高田みづえは1977年に「硝子坂」でデビューして、85年に「チャイナライツ」を最後にリリースして引退した歌手です。
彼女の魅力はデビュー時から完成されていた歌唱力です。
シングル曲はほぼポップスなのですが、最初にリリースしたアルバム「オリジナルファースト」にはポップスと演歌の中間をいくような歌謡曲を何曲も入れていて、幅の広さをみせています。
高田みづえは、住んでいた指宿から中学生の頃、列車に乗って鹿児島市まで行き、歌謡スクールで歌を学んだそうですから、そこで歌唱力が鍛えられたようです。
彼女のヒット曲として人々が思い浮かべるのは、やはりサザンオールスターズのリーダー、桑田佳祐が作詞作曲した「私はピアノ」や「そんなヒロシに騙されて」でしょう。この2曲とも高田みづえがカバーして大ヒットした曲で、もともとはサザンオールスターズで原ゆうこが歌っていました。こういった曲で、彼女はその美声と高い表現力を遺憾無く見せつけています。
さらに彼女は谷村新司が作った「ガラスの花」のように不倫の歌を歌うなど、その世界を広げていきました。
とりわけ後期の「原宿メモリー」などはアップテンポの曲で、それまでの曲よりも新しいものを予感させていたのでした。
今後とも高田みづえの歌は聴かれ続けていくことでしょう!