レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ

レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へのレビュー・評価・感想

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レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ
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団体生活ならではの暴力の恐ろしさ…

僕たちのお父さんお母さん世代の時代、世間を揺るがした日本赤軍が組織を維持するためにアジトがあるあさま山荘で取った行動。それは「総括」。総括とは革命戦士として相応しくない行動を取った者が暴力を受けることによって自らが罪を認め反省して自分自身を戒めるという者でした。僕が印象的だったと思う場面は脱走したメンバーを執念深く追跡して捕まえてから脱走した本人もその対象。リーダーによる徹底的な暴力による支配。みんな平等という名を踏み台にした権力。それらがとても恐ろしく感じました。
次々に死んでいく仲間、そして当たるところで逮捕されて行く仲間、それよりも恐ろしいどんな仲間であってもやらかした者に対しての執拗な暴行殺人などがリアルに描かれており、実際は漫画よりも想像できないほど残虐で恐ろしかったのかなと想像するとさらに恐ろしくなりました。
僕達の世代ではそういった事件を知らない人が多く、いくら平和な日本でも恐ろしい時間が実際に起こっていたんだなと改めて痛感しました。この時代の流れなどまだ興味ない人もたくさんいるかとは思いますがかなり出来上がったホラー性とドラマ性が融合されていて暇な時間や空いた時間に読んでみるとかなりのめり込まれると思います!是非ともおすすめしたい作品の一つです。