コンビニ・オブ・ザ・デッド〜100日後に救助されるコンビニ店員〜

コンビニ・オブ・ザ・デッド〜100日後に救助されるコンビニ店員〜のレビュー・評価・感想

New Review
コンビニ・オブ・ザ・デッド〜100日後に救助されるコンビニ店員〜
9

コンビニサバイバルが楽しそう

Twitterで毎日作者様がこの作品を上げられていて、とても物語に引き込まれて毎日の楽しみになっていました。書籍化が本当に嬉しかった作品です。
コンビニでバイトをしている主人公・ひのちゃんが、ある日突然ゾンビパニックに巻き込まれ、仕事場のコンビニに籠城して100日過ごしていくというストーリーです。
当初はゾンビパニックに絶望し、孤独感に押しつぶされてうまく動けないひのちゃんでしたが、徐々にこの世界で生きていかないといけないと実感し、少しづつ動き始めます。
小さなバケツにお湯を溜めて「お風呂」と喜んでいたかと思えば、コンビニ内サバイバルのコツをつかみ始めると、冷凍食品のワゴンをまるまるお風呂にしてしまったり、ゾンビの侵入で危機感を覚え、アルコール消毒をしなければ自分も感染してしまうかもと思い、おでんの調理器を使って店内のお酒から高純度のアルコールを作り出したり等、「ちょっとやってみたいかもしれない」と思わせてくれるコンビニサバイバル術が印象深いです。
そんなひのちゃんに実はとんでもない秘密があったというのは、物語中盤あたりまで考えもしませんでした。
まさか肉まんの蒸し器があんなものすごいことに使える、というのもこの作品で初めて仕入れた知識です。
おそらく機会はないでしょうが、街中がゾンビパニックになってしまった暁には真似してみたいなと思う作品でした。