B52爆撃隊

B52爆撃隊のレビュー・評価・感想

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B52爆撃隊
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冷戦下の米空軍の最新鋭爆撃機B52の勇姿を描いた佳作!

アメリカ空軍のキャッスル基地(カリフォルニア)を舞台に繰りひろげる航空映画です。サム・ロルフの原作を小説家のアーヴィング・ウォーレスが脚色、『大荒原』のゴードン・ダグラスが監督しました。撮影は『七人の無頼漢』のウィリアム・H・クローシア、音楽は『理由なき反抗』のレナード・ローゼンマン。主演は『捜索者』のナタリー・ウッド、『ベビイドール』のカール・マルデン、『南部の反逆者』に出演、世界的ヴェイオリニスト、ジンバリストを父にもつエフレム・ジンバリスト・ジュニア。このほか『百万人の音楽』などでマーガレット・オブライエンと組んでいたマーシャ・ハント、『大荒原』のドン・ケイリー、『ロケットパイロット』のボッブ・ホーバー、『ジャイアンツ』のロバート・ニコルス等が助演しています。
有能なパイロット、ハーリイ中佐(エフレム・ジンバリストJr)は新しく赴任したキャッスル空軍基地で、6年前朝鮮戦争で共に戦った40過ぎのベテラン整備兵「チャック」・ブレナン軍曹と再会した。が、相手のチャックの態度は何故か冷たいのです。チャックにはエディスという妻と年頃の娘ロイス(ナタリー・ウッド)があった。2人はチャックに軍隊を止めさせ楽な生活に入るようにとかねがね勧めていたが、チャックは承知しません。そんなチャックが翌年になってハーリイのもとへ退役を願い出ます。3ヵ月後にはB52超重爆撃機が配属され、そのときこそ老練なチャックに腕を揮ってもらおうと思っているハーリイは極力、留任を頼みました。が、チャックは応じません。そのうちB52が基地に配属され、ハーリイは戦略空軍司令官の命令でB52に取付けられた秘密計器を使っての試験飛行を命ぜられました。このテスト飛行はアメリカ-アフリカ間を往復する画期的なものでした…
『B52爆撃機隊』についての評価は主に空撮シーンに集中しており、冷戦時代中には空撮の場面はプロパガンダに近い努力を反映していました。その当時の多くの機体を用いて空軍を宣伝していたのです。