大地震(1974年の映画)

大地震(1974年の映画)のレビュー・評価・感想

New Review
大地震(1974年の映画)
7

1980年代のロサンゼルス大地震を予言するかのような不気味な破滅パニック映画『大地震』

『大地震』は1974年に公開された米国の災害映画で、監督と製作はマーク・ロブソン、出演はチャールトン・ヘストンとエヴァ・ガードナーです。映画の筋書きでは、カリフォルニア州ロサンゼルス市の大部分を破壊した破滅的な地震の後を生き延びようとする人々が描かれています。監督はロブソンが務めたのですが、脚本はジョージ・フォックスとマリオ・プーゾ、配役陣には著名な俳優が名を連ねており、ヘストンとガードナーの他に、ジョージ・ケネディ、ローン・グリーン、ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド、リチャード・ラウンドトゥリー、マージョ・ゴートナー、バリー・サリヴァン、ロイド・ノラン、ヴィクトリア・プリンシパル、ウォルター・マッソー(別名で出演)。音響効果で「センサラウンド」システムが使用されたのが特筆すべきことで、それは劇場内で地震を実際に体感させることができます。
ある日の朝、ロサンゼルスの都市地域を地震が襲いました。仕事に向かう途中だった、元USCフットボール選手のスチュワート・グラフは妻レミーと喧嘩をした後に、デニス・マーシャルのところに立ち寄ります。デニズは女優であり、彼の友人・共同事業者だった人物の未亡人なのです。その日遅くに収録される予定の作品のリハーサルにデニスを送り届けることにしました…
この映画の公開当時には批評家たちは総じて『大地震』の特殊効果を賞賛しました。『ニューヨークタイムズ』紙のノラ・セイヤは「「抜け出せ!離れろ!その建物に入るな!」と画面に向かって叫びたくなる衝動が強烈に湧き上がってくるので参加型の映画だと言える」というリアルな評価を述べています。