ダニエル(映画)

ダニエル(映画)のレビュー・評価・感想

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ダニエル(映画)
8

イマジナリー×スリラー 耽美と狂気

内気で繊細な少年、ルークは近所のコーヒーショップで起きた乱射事件の悲惨な現場も目撃してしまう。ショックを目の当たりにするが、そこで空想の少年ダニエルと出会う。引っ込み思案なルークは友達がおらず、そのダニエルとすぐに打ち解け親友になる。
ルーク家庭は母親が精神疾患を患っていた為、夫婦喧嘩が絶えずとうとう両親は離婚をしてまう。
孤独の中唯一の親友ダニエルと遊んでいる時だけがルークの心が安らぐ時だった。
しかし、ある時ダニエルがとある提案をしてくる。「精神安定剤を全部スムージーに混ぜればママはスーパーヒーローになれる」
ダニエルの言う通りスムージーを作ったが、母親はそれを飲み死にかけてしまいルークに「何をしたの」と問い詰めるがルークは「ダニエルが言ったんだ」と言う。
「もうダニエルは出してはいけない、空想の友達はやめなさい」と母親はルークにドールハウスにダニエルを閉じ込めるように言いそれに従いダニエルを閉じ込め出てこられないようにドールハウスにカギをかける。
時が過ぎ、大学生になったルークは学校に馴染めず一人で殻に閉じこもっていたままだった。母親の容態も良くならず、自分だけではどうしようもできなくなり遂には実家に帰省中、ふとドールハウスの鍵を開けてしまう。そこで現れたのは自分と同じぐらい成長した青年ダニエルの姿があったのだが…。