一分間タイムマシン / One Minute Time Machine

一分間タイムマシン / One Minute Time Machineのレビュー・評価・感想

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一分間タイムマシン / One Minute Time Machine
8

日々を大切に生きたい人にオススメ

Devon Avery監督のSF作品です。わずか6分という短編映画ですが、印象は絶大で10段階中7は絶対につけます。場面は屋外のベンチ、場人物はわずか2人、たった1つのタイムマシン用のボタンのみ。量子力学に興味がある方にもオススメの作品です。
とある女性をものにしたく、何度もチャレンジする主人公、たったこれだけのお話です。
何度もタイムトラベルします。その女性は、量子力学を専攻しており、タイムトラベルにおける事実(並行している異次元の宇宙空間に移行しているだけ)を彼に伝えた瞬間に、量子力学とは、タイムトラベルをするということは、というものを主人公が身を以て感じた作品でした。
私には量子力学が好きな友達がおり、彼から聞いた「見えていないものは実在していないのと同じ」という言葉が蘇ったほどです。未来は選択することができ、選択肢は無数にある、選ぶのは自分次第だ、ということを伝えてくれている作品でもあるかと思います。
実際主人公の男性は、女性を口説くのに何度もアプローチを変えていきます。1つの言葉選びで女性の反応は変わっていくのを何度も経験しますが、一瞬一瞬を大切にしていかないといけないんだ、と改めて考えさせてくれた作品でもあります。
大きな選択だけでなく、日常のちょっとした何気ない選択が凝縮しています。6分と短く手軽に観ることができるので、ちょっとした隙間時間におススメです。