空軍大戦略

空軍大戦略のレビュー・評価・感想

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空軍大戦略
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空前絶後のスケールで英独両空軍の激突と死闘を描く『空軍大戦略』

『空軍大戦略』は1969年公開の第二次大戦を描いたイギリスの戦争映画です。監督はガイ・ハミルトン、製作はハリー・ザルツマン、ベンジャミン・フィッツです。映画では英本土航空決戦(バトルオブブリテン)が描かれています。出演はローレンス・オリヴィエがヒュー・ダウディング空軍大将、トレヴァー・ハワードがキース・パーク空軍中将、パトリック・ワイマークがトラッフォード・リー=マロリー空軍中将。マイケル・ケイン、クリストファー・プラマー、ロバート・ショウらが若い飛行隊指揮官役で出演しています。脚本はジェイムス・ケナウェイとウィルフレッド・グレートレックスがデレク・ウッドとデレク・デムスターの作品『The Narrow Margin』をベースに執筆しました。
映画は英国本土航空決戦(「バトルオブブリテン」)を正確に再現しようと努めました。1940年の夏から秋にかけて英国空軍はドイツ空軍を戦略的な敗北に追い込み、アドルフ・ヒトラーの英本土上陸侵攻作戦「アシカ」は中止されたのです。空中戦のシーンは当時現存していた実機がふんだんに使用されています。「バトルオブブリテン」を描いた従来作では模型飛行機の特撮だったので迫力が格段に相違しますが、本作の製作費は高騰するに至りました。