MEMORIES ~記憶のすべてを…~

MEMORIES ~記憶のすべてを…~のレビュー・評価・感想

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MEMORIES ~記憶のすべてを…~
6

普通のエロゲではない

主人公は医者である父親のすすめで、アルバイトで女の子の面倒を見ることになり、父親が勤めている人里離れた山奥の「宗教団体」に泊まり込みに行く。
ヒロインはその施設で育った為世間知らずだが、よくあるエロゲのようにそのヒロインと親交を深めていく。
終盤に差し掛かると、宗教団体の正体が、「難病を抱えた依頼者の遺伝子からクローン人間を作り、そのクローン人間の正常な臓器を依頼者へ移植するため」に存在している事を知ってしまう。
ヒロインもクローン人間であり、近いうちに臓器移植の為に殺される事が判明する。主人公が一緒に逃げよう説得をするが…というのが主なあらすじ。
「生命のスペア」や「ぼくのたいせつなもの」のような、ミドルプライズで死生観をテーマにした作品は他に多くはない。
主人公とヒロインが辿り着く死生観というテーマであり、鬱ゲーという側面も強いが、パッケージを見ると凡百のエロゲにしか見えないのが良くも悪くも特筆すべき点だろう。
この作品はリメイク作品であり、リメイク元のヒロインは3人で、妹の病気を治すために医者である父親が造ったヒロインがいたりなど、この作品よりも残酷な結末が用意されているので気になったら是非手にとって頂きたい。