ビッグ(映画) / Big

ビッグ(映画) / Bigのレビュー・評価・感想

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ビッグ(映画) / Big
9

憧れの大人になるってどういうこと!子供から見た泣いて笑って楽しい大人ゲーム。

この作品で伝えたいことは「大人になるってどういう事」って言葉がこの作品全体の主旨となっています。子供の頃は誰しも大人になりたい気持ちばかりが大きくてどうしたら大人になれるんだろうと考えたり、大人になったら子供の気持ちはいつまでも持てるの?と言ったうらはらな場面。あなたはこの映画を観てどう感じるでしょうか?ジョシュ12歳の少年は野球とコンピューターゲームが好きなごく普通な少年。相棒で仲良しのビリーといつもつるんでは楽しい毎日を過ごしていた。ある日、家族で移動遊園地に出かけた時、憧れのシンシアを見かけその隣には背の高いボーイフレンドと一緒に来ていた。自分の身長にコンプレックスを感じていたジョシュは落ち込んでしまい、願いが叶うというゾルダーの不思議なマシンに惹かれてコインを入れ願い事をしてしまう。「大人になりたい」と。次の朝ジョシュはいきなり30歳になっていた。もう家では暮らせないジョシュは相棒のビリーと共に子供の姿に戻るまでの間ニューヨークで暮らすことを決める。がしかし知らない街での一人暮らしは心細くて怖いことばかり。お金もなく帰る事も出来ないジョシュはビリーに勧められてコンピューターの仕事の面接に行く。そこで入社が決まり、その後は出世の道をひたすら駆け上がります。おもちゃに対する子供目線が社長に気に入られ商品開発の副社長まで上り詰めます。そこには綺麗な大人な女性のスーザンに出会いお互い恋に落ちます。気がつけば仕事と恋で忙しくなりビリーとも合う時間が無くなりジョシュは心も大人になっていくのでした。

ビッグ(映画) / Big
10

抜群に笑える映画です

終始笑える場面で溢れている映画です。13歳の少年ジョシュは、コインゲーム機「ゾルダー」に「大人になりたい」と願い、翌日本当に大人になってしまいます。大人になったジョシュを演じるトム・ハンクスの演技が絶妙に面白いです。だらしなく寝転んでスナック菓子を食べるシーンや、ニューヨークでひとりぼっちで泣いてしまうシーンも、見た目が大人だとそれだけでコミカルです。
ジョシュはニューヨークで面接を受け、おもちゃ屋さんの社員になります。そして、子どもの感性を気に入られ、トントン拍子で出世し副社長にまで上り詰め、同じ会社に彼女もできます。中身が子どもだからこその微妙に噛み合わない会話や、噛み合っていないのにいいように解釈されて評価されちゃうところが面白い。
切ないのはジョシュとビリーが喧嘩してしまうシーン。ビリーがジョシュの会社にゾルダー(ジョシュを大人にしてしまったゲーム機)を見つけたことを知らせにきてくれたのですが、ジョシュは仕事の電話中でした。構わず話し続けるビリーにジョシュが怒り、喧嘩してしまいます。その時のビリーの捨て台詞「僕の方が3ヶ月年上なんだからな!」がとてもかわいくて好きです。(もしかすると少し違うセリフかもしれません)
素直に笑えるコメディです。子どものジョシュを演じる役者さんも、ビリーもかわいく微笑ましくなります。
おもちゃの巨大鍵盤を演奏するシーンは名シーンです。ぜひおすすめしたい映画です。

ビッグ(映画) / Big
8

子どもに見えた。

大人のジョシュも、ちゃんと子どもに見えて、さすがトム・ハンクスと思いました。なんか表情が違うんですよね。
子どもの頃、おもちゃ屋で働けば、おもちゃで遊んで金がもらえると憧れたことがあります。
この映画を見て、もちろん遊んでるだけじゃ仕事にならないんだけど、すごく楽しそうで、やっぱりおもちゃ屋っていいなと思った記憶があります。なんか、大きな床ピアノを弾いている場面が印象的でした。
また、女性とお泊まりの場面もよく覚えていて、大人になってこの映画を見ると、その場面がすごくユーモアに富んでるなと思いました。
どんな生活にしろ、その生活に慣れると、元の生活に戻るのが嫌になったりするし、大人になってしまったジョシュの気持ちがよく分かります。
でも、ジョシュには両親も親友もいるし、ほんとはまだ大人じゃないしと考えると、このままではいけないなっていうのが本人もわかっていたんでしょうね。とても素敵な恋なのに、終わらせなきゃいけない恋もあるんだなと思いました。
また、この映画の始まりは移動遊園地が舞台なのですが、日本にはないものなので、その場面もすごく好きです。
子どもの頃に見た作品ですが、今見てもおもしろい、いい作品だなと思います。