超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! / 超余裕!

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! / 超余裕!のレビュー・評価・感想

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超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! / 超余裕!
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異世界初?のチーム戦

異世界転生ではなく、召喚もの。特徴的なのは、異世界に来たから能力が上がるのではなく、元々ハイレベルな奴らが召喚されていること。
現代社会でも、トップレベルの能力を持つ奴らが、異世界に来たらどうなるか?を描いた作品です。「トップレベル」は一例として、現実の医者が50~60歳くらいで到達するレベルに、高校生で達成済みになっている…とか。

話の展開は、冒険ものでよくある敵のインフレ。町の商工会から、領主から、国のトップなど….。そんな相手に、異世界で何の力も持たない、あるいは、多少強い力しか持たない町民や兵士が、主人公の司を含む、転生メンバーが持ち込んだ武装を使って、帝国主義の社会に、反旗を翻していく。この場合のそれぞれの世界レベルは、科学が高レベルに発達した現代日本と、中世ヨーロッパ並みの異世界。なので司達は、常に数世紀先の技術を使って、異世界全体に戦いを仕掛けていくことになります。
そこで、「仕掛ける」と書くと、司達がいかにも「好戦的」と捉えられそうですが、どちらかと言うと逆です。異世界の町や村は、帝国の圧政に苦しんでいる状況なので、司達の行動は、現地人からはどちらかと言えば、救世主と捉えられます。実際、話の中で起こる問題は、苦しめられている人たちを司達が助ける、と言う構図になっています。
ただし、これでは数世紀先の技術の方が、圧倒的じゃん?と疑問が沸くかと思います。ところが、異世界ものとしてはよくあるパターンで、現代社会には無い「魔法」の概念があります。この魔法が厄介で、アニメの最後の戦いでは、司達が製造する科学兵器に対し、魔法の槍の方が強い力がありました。その為、戦いに勝ったとしても、犠牲が0にはなっていません。

それぞれのエピソードの展開に対し、基本的には主人公側の能力が圧倒的に高いので、敵の打ち負かし方に関しては、見た後にスカッとする内容でした。敵が大きくなるにつれて、わくわく感も高まっていく感じがします。後は、ロリキャラが少なく、サービスシーンなんかは目の保養にばっちりです。