完全な悪と戦う！アクション映画のようなしんちゃん映画
子供の頃に映画館で見ましたが、しんちゃん映画というのは大人になってから見るとまた見方が変わって面白いです。
特にこの作品は、家族の要素が強いので、結婚してからまた見てみると面白い作品だと思います。
悪の飛行船に連れ去られてしまったかすかべ防衛隊と、エージェント・お色気との出会いから事件が始まります。
悪の組織・ブタのヒヅメは、お色気に秘密を吐かせるため、かすかべ防衛隊を人質に執り、危険に晒すことも厭わない、まさに極悪な集団でした。
敵のボスが女性のお色気を殴るシーンはまさに悪の象徴と言えるでしょう。
それに対し「女を殴る男は最低だって母ちゃんが言ってたゾ！」と反撃するしんのすけはとてもかっこいいです。
かすかべ防衛隊は無事に帰れるのか。そして、お色気の抱えている秘密とは？
アクション映画のような激しいしんちゃん映画です。
完全な悪と戦うしんちゃん映画ならではの激しいバトルシーンはもちろん、激しい劇画調のギャグも有り、暖かい家族のストーリーも盛りだくさんで、ここまでたくさんの要素が詰まった映画は、しんちゃん映画だとこの作品くらいではないでしょうか。
今作は、野原一家と対になる元・家族の関係にあたる、秘密組織の2人が登場します。
元旦那・筋肉の浮気により、シングルマザーとなった元妻・お色気。ラストシーン意外は写真や回想でのみの登場ですが、ふたりの息子である正義。
ひろしとみさえ夫婦は、やれ離婚だなんだと喧嘩しても、最後は仲直りしていますが、既にバラバラになってしまっている筋肉とお色気の家族関係。
とはいえ、そんな状況になってしまっていても、家族のかたちは違えど、それぞれのきちんと気持ちは繋がっている暖かな演出が好きです。
クライマックスのしんちゃんと、救いのヒーロー・ぶりぶりざえもんの熱い友情のエピソードも必見です！