7月7日、晴れ

7月7日、晴れのレビュー・評価・感想

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7月7日、晴れ
8

バブル期の雰囲気を存分に味わえる作品

「7月7日、晴れ」は、1996年に公開された映画で、観月ありささんと荻原聖人さんが主演を務めたことで話題になりました。
また、DREAMS COME TRUEの歌が挿入歌として使われているのも話題性がありました。
この映画は、昭和のバブル期の雰囲気が満載で、私のような高齢の人物にとっては、毎年一回は見たくなるような映画です。この時代の映画はとても夢があったと思います。
この映画の簡単なあらすじは、ある日、キャンプ場にて突然、大スターである望月ひなた(観月ありさ)が健太(荻原聖人)の前に現れ、彼に語りかけます。
しかし、健太は彼女が有名人であることを全く知らないのです。
そこに興味を持ったひなたは、彼に東京でデートしようと誘います。
健太は真に受けなかったものの、キャンプの帰りの道中で、健太はありさが写っている大きなポスターを見つけて、彼女が有名人であることを知ります。
健太の友人の焚き付けもあり、健太はありさとデートするようになります。
そして、二人は徐々に親密になります。しかし、それを彼女の事務所のマネージャーは許しませんでした。
そして、健太に別れるように命令し、健太は身を引くのです。
でも、ひなたは健太への思いを吹っ切ることができず、7月7日の全国ネットの生放送ラジオで、健太との、思い出の天の川を見るために、リスナーに「みんな、灯を消して」と語りかけると、次々と街並みの灯りが消えていくのです。
このシーンはとても感動しました。
さらに、涙を流しながら「健太、あなたに会いたい」と放送してしまうのです。
そのラジオを聴いていた、健太はラジオ局に走り、二人は再開し、頭上には満天の星空が広がっているのでした。
という話です。
この映画は、大スタート一般サラリーマンの恋愛という夢のような話と、アウトドアの楽しさと、仲間の大切さを教えてくれた映画でした。

7月7日、晴れ
10

大スターの女性とサラリーマンの恋物語

この映画は、美月ありさが望月ひなたという大女優を演じ、荻原聖人が山部健太というサラリーマンを演じた、話題作です。あるひ健太はひなたという女性に出会います。ひなたは健太に対して「しらない?」と声をかけました。健太は「どこかで会いましたっけ?」と返します。ひなたは自分が大スターであることを知らない人に初めてあったのです。ひなたは、健太に東京でのデートに誘い、健太の手のひらに電話番号をかけます。キャンプ場からの帰り道、大きな看板にひなたの写真があり、彼女が大スターであることを知ります。試しに電話をかけてみると、彼女が本物のスターであったことがわかります。そして、貸切の映画館と貸切のレストランにて豪華なデートをします。そのデートの時に多少の口論はありますが、去ろうとするひなたに対して、健太は「今度は僕から誘うよ」と声をかけるのです。
次のデートは健太の提案により街中で行われるのですが、ひなたの姿を見つけたファンたちに追い回されることとなります。無事に逃げ切り、ひなたは一度も天の川を見たことがないと健太に話します。
3回目のデートは健太の友人を交えたキャンプなのですが、友人たちはフレンドリーにひなたを迎えてくれます。その夜に、友人たちの配慮で、健太とひなたが二人きりで天野花話を見れるようにしてくれます。天の川を見ながら、ひなたはキャンプの魅力がわかったことを伝えます。
健太は自動車メーカーに勤務していました。そして、宣伝部への移動通知を受け取るのです。それには訳があり、実は宣伝部の部長が健太とひなたが歩いているところを目撃し、ひなたを新開発した車のイメージガールにしようとしていたのです。新開発車の発表会のために忙しくなった健太とツアー活動で忙しいひなたは、毎日電話で連絡を取り合います。そんな時、新車の発表会の日取りが決まります。宣伝部長は健太に、ひなたを連れてきて欲しいと頼むのです。健太は悪い予感しかしませんでした。健太はひなたに対して、こない方が良いとアドバイスしますが、ひなたが健太の仕事が見たいので会場に行くと言い張るのです。
発表会当日、宣伝部長にはもくろみがありました。ひなたを強引にステージにあげようというのです。その作戦を知らないのは健太だけ。直前に、無線にてその作戦を知り止めようとしますが、間に合いませんでした。ひなたは、毅然とした態度でステージに上がりました。その様子は、翌日の新聞で大々的に取り上げられていました。会社には問い合わせの電話が殺到します。
そんな時、ひなたのマネージャーから健太に対して、日向と別れて欲しいと連絡があるのです。結果的に、会社のためにひなたを利用してしまったことを健太は苦しく感じていました。しかし、ひなたは「わかってる・健太はそんなことしないって」と言い、健太を信じているのです。
しかし、健太は彼女のために別れることを決意していて、ひなたのことを利用したと語ります。それを受けて、ひなたは、「私もただ、あなたのことをからかってみただけ」と言い離れ離れになってしまいます。その半年後、健太はひなたのことを忘れられずにいます。そして、彼女のファンになることを決意するのです。
そして、ひなたの誕生日である7月7日に、メディアにはあまり登場することのなかったひなたが、日本で最後となるラジオ番組に出演します。その時、健太は残業していましたが、行きつけのバーのマスターから、「ラジオを聞け」と伝えられます。ラジオ番組は、当初、台本を淡々と読むことで進んでいきましたが、ひなたは「ランドマークからの夜景は天の川や星よりも奇麗」というところで、台本を読むのをやめてしまいます。そして、「天の川はこんなものじゃない」と台本にないことを言い始めます。その後、発せられた言葉が、あの有名な「お願い、明かりを消して」です。彼女は、天の川を見るために全国の人たちにあかりを消すことを呼びかけるのです。すると、ラジオを聴いていた人たちがあかりを消し始めます。そして、ひなたはラジオを通じて健太に対して「会いたい、彼に会いたい」と訴えかけます。ラジオを聴いていた健太はランドマークタワーに走り出します。一方、ひなたもランドマークを出て走り出すのです。ひなたと健太は、美術館の前で再開します。そこで、抱きしめ合う二人の上には天の川が見えているのでした。