高台家の人々

高台家の人々のレビュー・評価・感想

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高台家の人々
10

不思議な能力を持つ男性との恋の物語

この作品はテレパシー能力を持った男性と、妄想癖のあるOLが恋に落ちる物語です。ある日、木絵が出社すると高台家の子息である光正がニューヨークから戻ってきていました。彼は、イケメンでたちまち女性たちの話題となります。実は、光正には人の心が読める不思議な能力があります。ある日、光正と木絵は二人っきりでエレベーターに乗ります。その時に、自分がお姫様で光正に守ってもらう妄想をします。その妄想を読み取った光正は、くすりと笑いながら彼女に好意を持ち、食事に誘います。デートを重ねているうちに木絵が心の中で「好き」と考えると、光正は、「俺も」と言ってきます。そんなやりとりがあったため、木絵は光正が心が読める能力を持っているのではないかと疑い始めます。すっかり仲が良くなり、木絵は光正の家を訪れます。そこには妹の茂子と弟の和正がいるのですが、実はこの二人も心が読めるのです。兄弟たちには木絵に能力を持っていることを話したのか問われます。しかし、この段階ではまだ告白していません。その後、光正は他の女性とレストランに入るところを木絵に目撃され彼女は身を引こうとします。しかし、光正は木絵の家まで行って婚約を申し入れるのです。しかし、光正の母は、二人の結婚に反対します。しかし、光正は、「木絵のことを、唯一心を読みたい相手だ」と言います。一方、父の茂正は二人の結婚を歓迎します。彼の祖父は、若い時に不思議な能力を持つアンと大恋愛の末結婚したということを知っていたため恋愛について寛容だったのです。
光正は、ロンドンへの転勤の話が持ち上がり、それを気に心が読めることを告白し、再度プロポーズします。結婚を反対している光正の母親は、木絵に対して結婚報告パーティーまでに礼儀作法を身につけることを強要されます。しかし、その指導がとても厳しく、木絵は心を閉します。気持ちを読まれないようにするため、頭の中にイメージ映像を描くのです。その後結婚式となりますが、木絵は心で「光正を幸せにできない・苦しい」と伝えて、式場を逃げ出します。木絵は実家に戻ってしまうのです。光正は父から「あきらめるな」というアドバイスを受けます。その後、光正の母の元にアンからの手紙が届きます。そこには、木絵宛ての手紙もありました。母はそれを持って、木絵に間に行くのです。そん手紙には「恐れないで光正を信じて」と記載されています。それを受けて光正がいる空港を目指して走るのですが、途中で倒れてしまいます。光正は、飛行機に乗りイギリスへ行ったのちに、イギリスの祖父の墓参りをします。その時に、木絵の妄想が光正の心に飛び込んできたのです。実は、木絵がすぐそばにきていたことをしり、お互いの心を確かめ会います。