琥珀の夢で酔いましょう

琥珀の夢で酔いましょう

『琥珀の夢で酔いましょう』とは、原作・村野 真朱、作画・依田 温、グルメ漫画研究家・杉村 啓の監修によって2018年11月号より『月刊コミックガーデン』にて連載しているグルメ漫画である。ビールが苦手な主人公・剣崎 七菜は居酒屋で知ったクラフトビールに夢中になり、飲み仲間たちと共にビールを楽しみながら、仕事や趣味に奔走するストーリー。作中では多くのビールや醸造所が紹介されている。またビールを楽しむ描写以外に、飲酒へのネガティブな意見にも注目しており、お酒が飲めない人への理解や配慮にも努めている。

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琥珀の夢で酔いましょうのレビュー・評価・感想

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琥珀の夢で酔いましょう
9

クラフトビールが繋いだ縁による大人の青春劇

広告会社勤務の女の子、写真家の男、居酒屋店主の男という職種がまったく違う三人が、居酒屋を流行らせるにはどうすればいいか考えた結果、でたのは「クラフトビール専門店」。
クラフトビールとは何なのかこの漫画を読むまで私も知りませんでしたが、コンビニでも売っていて見慣れないラベルがクラフトビールの一種なこともあります。実は種類も豊富で醸造所ごとのこだわりが有ることもしっかりとインタビューしているようで好感触。
「ビールらしいビール」に「ビールの味がしないビール」等いろいろなクラフトビールがおいしそうな料理とともに紹介されます。
お店を流行らせるために自分の仕事とも再度向き合いながら悩み・考える人間ドラマもとても良いです。
熱血スポーツ漫画とは違い大人になって初めてわかる「大人の青春」が感じられて、自分も今日はビール飲もうかなという気持ちになります。
ビールがあまり好きではない人にもおススメで、そういうエピソードもありビールがメインの漫画ではありますが楽しくお酒を飲むことが大事なんだと教えてくれる漫画です。
さすがに子供向けではないのであくまでも大人向けではありますが、料理漫画が好きな人には自信をもってオススメできます。

琥珀の夢で酔いましょう
10

お酒に興味が無い人でも飲みたくなる

まず登場人物ひとりひとりがしっかり個性を持っていて、作品の中で他人だった彼らが一杯クラフトビールを通して仲良くなっていく様がとても見ていて楽しいです!一巻では自分の仕事についての周りの反応に納得いっていない主人公の剣崎七菜が、京都の路地裏にあるあまり流行っていない居酒屋『白熊』に入り、そこにいた居酒屋店主の野波隆一と、フォトグラファーの芦刈鉄雄に出会うところから物語が始まります。そこで七菜は鉄雄とひょんなことから言い争いになりましたが、隆一は料理とそれに合わせたクラフトビールによって雰囲気を和ませます。そこから隆一は二人に居酒屋『白熊』のアドバイザーになってほしいと提案するのですが…?この作品はクラフトビールにフォーカスを当てた作品なのですが、出てくる料理がとても美味しそうに描かれていて、また出てくるクラフトビールも実在する商品で説明などもしっかりしており、話の終わり毎に、出てきたお酒についてやペアリング、その他ビールに対しての豆知識なども描かれています。お酒が飲めなくてもついつい「これならいけるかも?」と思ってしまうぐらいクラフトビールの魅力が存分に描かれています。お酒が大好きな人、ビールが大好きな人、お酒が飲めない人など、いろいろな人に楽しんでもらえる、とてもオススメの作品となっています。

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