アンドリューNDR114 / Bicentennial Man

アンドリューNDR114 / Bicentennial Manのレビュー・評価・感想

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アンドリューNDR114 / Bicentennial Man
7

ロボットが敢えて死を迎える作品

ロビン・ウィリアムズ主演の今作は、リチャードという男性の家庭にお手伝いロボットがやって来る所からスタートする。リチャードの娘アマンダからアンドリューと名前で呼ばれるようになり、時間をかけて家族との絆を深めていく映画だ。やがてリチャードが年老いて亡くなると、アンドリューは自分の意志で同じ型番のロボットを探しに行くことにした。しかし、同じ型番のロボットは見つからない。ようやく同じ型番の女性型ロボットが見つかった時には、旅を始めてから何十年も経過していた。女性型のロボットを所有しているバーンズという男性は、アンドロイドを人間のように見える技術の研究を続けている人だった。バーンズの技術を用いて、人間のような皮膚を手に入れたアンドリュー。アンドリューはリチャードの家に戻ることにする。リチャードの家には、高齢になったアマンダと、アマンダの孫ポーシャがそこで暮らしていた。高齢のアマンダもいよいよ亡くなり、アンドリューとポーシャが少しずつ絆を深め、二人は結婚をしようとする。しかし、人類議会はロボットと人間の結婚を認めてはくれなかった。月日は更に流れ、ポーシャも高齢になり生命維持装置をつけていた。しかし、ロボットであるアンドリューは年老いることも死ぬこともできない。アンドリューは優れた技術を持つバーンズに依頼し年老いた姿になった。アンドリューは体内の体液を人間の血液に代えていた。それを凝固させれば体の機能が永遠に止まる。人類議会にて、ようやくアンドリューが人間だと認められ、アンドリューは活動を止めた。アンドリューの隣にいたポーシャも、生命維持装置を自分の意志で止め亡くなりこの物語は終わる。人間とは何か、優しさとは何かを深く考えさせられる映画だ。私も9歳の頃にこの作品に触れ衝撃を受けた一人だ。一度もこの作品を見たことの無い人にはぜひ見て欲しい。