鬼畜島

鬼畜島のレビュー・評価・感想

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鬼畜島
8

非常に好みの別れる漫画

まずはタイトルの通り、内容は鬼畜の限りをつくす漫画と思っておいてください。
人体損壊、臓物、血、このようなグロ表現が苦手な方にはとてもおススメできません。個人的には最大評価点をつけたいところですが、あまりのグロさに読み手を選ぶため、少し評価を下げました。
舞台は地図には載ってないとされる廃墟島「菊池島」。
そこに廃墟同好会の数名の学生がやってきます。しかしその島は不死身の殺人家族が住む「鬼畜島」だったのです。
少しネタバレになりますが、内容はただ人を殺し内蔵をぐちゃぐちゃにする漫画ではなく、何故そのような殺人鬼になったのか、目的はなんなのか、といったオカルトじみた箇所も多々あります。しかしそれは、不死身の殺人鬼というだけですでに読み手には納得させられている気もしますので、問題なく読み進めることができます。
不死身の殺人鬼といっても、登場する家族は一人ひとり個性があります。殺し方などについての執着、時には人間らしい感情を見せたり、主人公を助ける側に回ったりするなど、殺人鬼側からの視点の方もしっかりと描かれていて、最初は登場するたびに恐怖していた殺人鬼たちにも、次第に感情移入する程になっていきます。
スプラッターホラーというジャンルが好きな方には是非おすすめしたい漫画ではありますが、逆に苦手な方には吐き気を催す程の描写ですので、読む際には胃薬と吐き気止めを用意することをお勧めします。