医龍-Team Medical Dragon-

医龍-Team Medical Dragon-のレビュー・評価・感想

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医龍-Team Medical Dragon-
10

大学病院の裏側が垣間見える

大学病院や医療の暗部が垣間見える作品。企画・原案をされた永井明さんは、自身も医者だったのですがお辞めになられ、作家、医療ジャーナリストになられた方です。医者や病院は、すべての人が一生のうちに何度かはお世話になるところです。医龍に描かれたような研修医のこと、医者のこと、大学病院のシステム、権力のことなど、知っておいて損はないです。と、いうより、知っておいたほうが絶対良いです。漫画の中の話でしょう?と思うかもしれませんが、案外身近にある話です。医者だから、病院だからと言って、頭から信頼し命を任せても良いのかと、考えさせられます。登場人物のひとりひとりは、とても個性が豊かで、「あ!こんな人、いるいる〜!」と親近感が湧きます。その分、感情移入もしやすく、応援したくなりますので、毎回話の先が気になり、一気に読みたくなります。どの登場人物も、すごくレベルの高い人ばかりですが、やはり人間くさい部分もあり、そのキャラクターの過去や家庭、人間関係などがチラッと見えたとき、「なるほど、だからこの人はこんな行動してたのか」と思えます。各キャラクターの行動や言動、そしてみんながどう進んでいくのか、どう変わっていくのかが面白い作品です。