GP-1

GP-1のレビュー・評価・感想

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スーパーファミコンのバイクゲームソフト「GP-1」を今さら斬る!

スーパーファミコンソフト「GP-1」はアトラスが1993年に発売したゲームで、オートバイをモチーフとしたレーシングゲームです。
レーシングゲームの中でもF1などをモチーフとした4輪車のゲームは多いのですが、オートバイのような2輪車のゲームは少ないのでやや珍しいかと思います。
内容は世界GP(現在のMotoGP)をシミュレートした内容で、最終的にはポイントトップとなり世界王者をめざすというものなのですが、レーシングゲームとしての難度は正直言ってそれほど高いものではないと思います。
ですから、やり込み甲斐があるほど奥深いゲームと言えるかどうかはかなり微妙です。
レースごとの結果次第で賞金(もちろんゲームの中だけのものです)がもらえ、その賞金で自らのバイクをチューニングし強化していくというシミュレーション的要素もあるにはありますが、強化すればするほどゲームの難度は下がってくるので、ゲームバランスとしてはあまり良いものとは言えないと思います。
このゲームで良い面を1つ挙げるとすれば、サウンドに関してはかなりハイレベルのものを持っていると思います。
もちろんサウンドというものは好みや主観もありますので万人に素晴らしいと言えるかどうかはわかりませんが、たぶんこのゲームのサウンドを聴けば、このゲームの音楽面においては好印象を受ける人はかなり多いと思われます。
ちなみに続編として、これまたスーパーファミコンのソフトで「GP-1 RS RAPID STREAM」という作品も1994年に発売されていますが、こちらは前作と比べればゲーム全体の奥深さがあると言えます。
両作ともお世辞にも大ヒットしたとは言えない作品なので、中古での入手はかなり困難なものになると思われますが、バイクレーシングゲームというやや珍しめのジャンルをやってみたいと思う初心者の方には、特に初作の「GP-1」には興味を示してみても面白いのではないのでしょうか?