マテリアル・パズル

マテリアル・パズルのレビュー・評価・感想

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マテリアル・パズル
10

10年以上先に続編を連載する隠れた名作

この作品はファンタジーとコメディがバランス良く入っていて、読んでいて退屈しません。物語は4章まで続いておりますが、3章が終わった2009年から4章開始までに10年待ちました。ずっと続編を待ち望んでいて、2019年にようやく4章がスタートしました。面白さは変わっておらず、その間に他の連載によって絵も上達していて読み応えがあります。絵が上手い作家は多いと思いますが、マンガを描くのが上手い作家というのはあまり知りません。
主人公は一つの身体に3つの魂が入っていて、そのうちの誰かが死ぬたびに別の魂と肉体が再構成されて世界に現れるという、特異な存在です。なので、主人公は3人います。1人はティトォという回復魔法を使う男の子(100歳を越えてますが)です。2人目はアクアという少女(100歳を越えてますが)、攻撃魔法の使い手でストーリーの最初に登場します。3人目はプリセラという大人の女性です(それでも100歳を越えてます)。彼女は3人の中で唯一魔法を使えない人物ですが、肉弾戦がとてつもなく強く、敵勢力の幹部を1人で打倒するほどの戦力を有しています。主人公以外にも魔法を使う者は多く登場し、そのどれもが個性があり、キャラが被っているということが全く無いのがこの作品のすごいところだと思います。
最初は作家独自の世界観とノリに少し戸惑うかもしれませんが、ぜひ読み進めてほしいです。絶対に後悔はさせない作品だと自信を持って言えます。