ひとりぼっちの異世界攻略

ひとりぼっちの異世界攻略のレビュー・評価・感想

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ひとりぼっちの異世界攻略
8

異世界転生物好きに読んでほしい『ひとりぼっちの異世界攻略』

男子高校生の主人公・遥がある日、異世界に転生することになり、「ぼっち」として異世界で奮闘する漫画です。
クラスの同級生たちと同時に異世界に転生するのですが、遥だけ転生に遅れて使えないスキルしか手に入れることできません。遥は「ぼっち」でひきこもりながら洞窟で生活をしたいと周りに言いつつ、同時に転生された同級生たちとともに協力して近くの村や町を救っていき、異世界を生きていきます。遥は他の同級生に比べて転生時に使えないスキルばかりしか手に入れることができませんでしたが、その使えないスキルを工夫したり、試行錯誤したり、努力したりすることで強い魔物たちを撃破していく様子が爽快です。また、同級生の女子や物語の途中で使役するアンジェリカとの掛け合いも読んでいて面白い点です。ただ魔物を倒していくだけでなく、錬金術を手に入れて装備品を作ったり、手に入れたスキルで村や町のお店や壁を強化していったりなどという描写もあります。主人公・遥が異世界でひとつひとつ作り上げていく様子が読者をこの作品に引き込んでいきます。MMORPGなどのゲームをコツコツとプレイする人、地道に少しずつ努力して何かを成し遂げていきたい人にはハマる作品だと思います。

ひとりぼっちの異世界攻略
7

「ひとりぼっちの異世界攻略」異世界もの作品かつ外れスキルもの作品

異世界〇〇という作品は非常に多くあり面白く読める作品が多いですが、この作品もそのひとつです。
ラノベ好きの主人公が、異世界転移に巻き込まれそうになった時に下手に逃れようとしたことで、転移させようとした神が主人公の事に気が付くのが遅くなってしまいます。神様は転移者に異世界で生きていけるようにスキルを与えるようにしていますが、スキルは有限で、既に与えてしまったスキルと同じスキルは選択できないものでした。出遅れてしまった主人公は外れスキルしか残っていない状況で神様に文句を言います。神様は切羽詰まって残りのいくつかの外れスキルを主人公に押し付けて異世界転移させてしまいます。
そんな感じでスタートした物語ですが、主人公はボッチ気質ながら、与えられたスキルを上手く組み合わせることでチートに近いような成長を遂げていきます。軽快なスタートのまま読み進めていくと、同じく転移させられたクラスメートたちに再び出会う機会が訪れます。クラスメートたちは最初スキルを使いながら協力関係で暮らしていたようですが、徐々に不良グループなどの反乱があったり、一部の女子が仕事をサボるようになってお互いに疑心暗鬼になっていました。逃げてきた女子グループを主人公が匿い助けていくかたちでストーリーが進んでいきます。
ひとりぼっちという言葉が付く作品ですが、思った以上にクラスメートを助けながら進んでいくストーリーは意外性もあり、面白く読める作品と思います。