I am Sam / アイ・アム・サム

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I am Sam / アイ・アム・サムのレビュー・評価・感想

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I am Sam / アイ・アム・サム
9

一度見ておいて損はない!

知的障害のサムが、娘を持つというストーリーです。母親は娘を生んで早くに出て行ってしまったため、知的障害のあるサムが一生懸命子育てをしていくのですが、成長と共に、娘が自分の父親は周りと少し違うんだと感じるようになります。
そんなサムは、7歳児程度の知能しかないため、大金を稼ぐ仕事をもっているわけでもなく質素に娘のために一生懸命にやっている日々。
順調に進んでいるように思えたのですが、ある日、娘の誕生日会でトラブルが。娘のお友達の心無い言葉で、サムの行動が誤解を招き、警察を呼ばれてしまいます。
そして、娘を警察に保護するということで2人は引き裂かれてしまうのです。
収入がそんなにないこと、知能が7歳児程度ということもあり、やがて娘が父を超えてしまう日も近いこともあり、裁判所は養子に出すことを進めます。しかし知的障害があろうが、しっかりと娘を愛するサムはどうにか娘を取り戻そうと仕事も一生懸命に頑張る姿も感動しますし、もちろん引き裂かれた娘も、しっかり父を愛しています。そんな知的障害だからと言って、子供を愛せない・幸せにできないと決めつける裁判のやり方と、一生懸命たたかうサム、そしてそのサムの姿に後押しされるサムの弁護士。
サムを取り巻くあらゆる人が娘を愛し、取り戻そうとする姿に勇気づけられたりとストーリー全体を通して感動、考えることの多い素晴らしい映画です。

I am Sam / アイ・アム・サム
10

愛に溢れた感動作

知的障害があり7歳程度の知能しかもたないサムは、ホームレスの女性との間に、娘のルーシーをもうける。ルーシー出産後まもなく、女性はルーシーを置いて失踪。サムは仲間や近所の引きこもり女性アニーの助けを借りながら、愛情深くルーシーを育てていた。ルーシーがサムの知能と同じくらいの年齢にさしかかった頃、ある事件をきっかけに児童福祉局が「父親には養育能力がない」とルーシーをサムから引き離してしまう。ルーシーを取り戻したいサムは、仲間の助言でやり手弁護士リタの元を訪れる。リタはサムの依頼を一度は断るが、社会奉仕について公の場で公言したため、しぶしぶサムの依頼を引き受けることになる。ところが面会の際にルーシーとサムは2人で施設を抜け出したり、裁判でまともな証言を得ることが出来なかったりとトラブルが続出。最終的に執拗な追及に耐えられなくなったサムは、福祉局の言い分に折れ、ルーシーは里親の元へ引き取られることになる。サムのルーシーに対する深い愛情や純粋な心に触れていくうちに、リタの心にも変化が現れ、ルーシーと離れ離れになって落ち込むサムに、ルーシーを取り戻す手立てを提案する。サムは里親ランディの家の近くに引っ越し、養育条件を満たすために仕事を掛け持ち、収入を増やす努力を始める。家が近くだと知ったルーシーは毎晩家を抜け出し、サムに会いに行くようになる。その様子を見たランディはサムとルーシーを引き離すことはできないことを知り、ルーシーをサムの元に帰すことを決める。ほどなくしてまた一緒に暮らすことになったルーシーとサム。ルーシーは里親ランディ、サムの仲間達、リタら大勢の人たちの愛に包まれて幸せに暮らすのであった。
映画の中でサムは、立ちはだかる困難をビートルズの歌詞を引用しながら乗り越えていくのだが、ところどころにビートルズの挿入歌が使われており、それもまた見どころの一つである。

I am Sam / アイ・アム・サム
10

ほっこりするけど切ない...

この作品は、ひとりの女の子とそのお父さんの物語です。
どんどんたくさんのものを吸収し頭がよくなっていく女の子。一方で、お父さんだけど障がいが原因で、娘に知能を追い越されていく父親。
まわりのサポートがあったり、仲の良い友人のささえがあるものの、現実は厳しい。普段生活しているだけでは忘れてしまう、身の回りで起きているかもしれない話。

この作品を通して、今までの言動を見直すきっかけになるかもしれません。ジャンルとしてはドラマです。
素直に、素敵な言葉で周りを幸せな気分にしてくれる父親Samは、こちら視聴者までもをほっこりさせてくれるでしょう。
すくすくと、ちょっぴり周りの目を気にしながら、それでいてとてもやさしいお父さんを見守っているような娘がとてもかわいらしく描かれています。

ドラマで感動するシーンや切なくなるシーン、はたまたつい笑顔になるシーンもたくさんあるので、気負いすることなく楽しく見れる作品となっております。時代関係なく私生活でもかかわっていく可能性が大いにあるこのお話。
作品としてだけではなく、一回自分の生活と照らし合わしてみてもらうとより理解を深めながら観れる、とても素敵な作品です。