アポロ13

アポロ13

『アポロ13』とは、1995年にアメリカで制作されたSF映画。『フィラデルフィア』と『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー主演男優賞を2年連続受賞したトム・ハンクス、『パトリオット・デイ』で知られるケビン・ベーコン、『バーティカル・リミット』で知られるビル・パクストンが出演した。
アポロ13号が宇宙空間で未曾有の事故に遭遇しながらも奇跡の生還を果たした実話が壮大なスケールと感動のドラマを交えて描かれる。
『バックドラフト』や『シンデレラマン』などで知られるロン・ハワードが監督を務めた。

アポロ13の関連記事

アポロ13(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アポロ13(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アポロ13』とは、1995年にアメリカで制作されたSF映画。『フィラデルフィア』と『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー主演男優賞を2年連続受賞したトム・ハンクス、『パトリオット・デイ』で知られるケビン・ベーコン、『バーティカル・リミット』で知られるビル・パクストンが出演した。 アポロ13号が宇宙空間で未曾有の事故に遭遇しながらも奇跡の生還を果たした実話が壮大なスケールと感動のドラマを交えて描かれる。 『バックドラフト』や『シンデレラマン』などで知られるロン・ハワードが監督を務めた。

Read Article

トイ・ストーリーシリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

トイ・ストーリーシリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『トイ・ストーリー』シリーズとは、ピクサー・アニメーション・スタジオが1995年から作成した『トイ・ストーリー』をはじめとする長編アニメシリーズ。1999年に『トイ・ストーリー2』。2010年に『トイ・ストーリー3』、2019年に『トイ・ストーリー4』が公開された。人格があるおもちゃを主人公としたストーリーで、1作目である『トイ・ストーリー』は世界初のフルCGアニメーション作品として注目を集めた作品。ここでは、そんな『トイ・ストーリー』シリーズに登場する数々の名言を紹介。

Read Article

グリーンマイル(The Green Mile)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

グリーンマイル(The Green Mile)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『グリーンマイル』とはホラー小説家スティーヴン・キングのファンタジー小説が原作で、1999年にアメリカで公開されたフランク・ダラボン監督の映画。トム・ハンクスなどの豪華キャストで製作された感動傑作で、2000年度のアカデミー賞で4部門にノミネートされている。物語は1935年のある刑務所の死刑囚棟が舞台で、主人公は看守主任のポール。そこに死刑囚として送られてきた不思議な力を持つ大男の黒人ジョンと、他の看守や死刑囚、ネズミのMr.ジングルスたちとの交流を描いたファンタジーヒューマンドラマである。

Read Article

フォレスト・ガンプ/一期一会(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

フォレスト・ガンプ/一期一会(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『フォレスト・ガンプ/一期一会』とは、1985年に発売されたウィンストン・グルームの『フォレスト・ガンプ』を原作とした、1994年公開のアメリカ映画である。監督はロバート・ゼメキス、脚本はエリック・ロス、主演はトム・ハンクス。第67回アカデミー賞作品賞、第52回ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞などを受賞した。人より知能指数は低いが心優しい主人公フォレスト・ガンプは、持ち前の純粋さと才能を活かし様々な記録を作る。そして一途に1人の女性を愛し起こした行動が、人々に幸福をもたらす物語。

Read Article

ダ・ヴィンチ・コード(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ダ・ヴィンチ・コード(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ダ・ヴィンチ・コード』とはダン・ブラウンの小説を原作に、2006年に公開されたアメリカの映画。監督はロン・ハワードで、脚本は原作者のブラウンとアキヴァ・ゴールズマンである。2006年の映画興行収入は2番目に高いが、批評家からは酷評も目立つ話題作。大学教授のロバート・ラングドンは、友人でルーブル美術館館長のソニエールが死体で見つかったことから警察に呼び出される。ロバートが追っ手を避けながらソニエールの孫娘と一緒に、ダ・ヴィンチの絵画に秘められたキリストの謎に近付いていくミステリーサスペンス映画。

Read Article

ビューティフル・マインド(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ビューティフル・マインド(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ビューティフル・マインド』とは、ノーベル経済学賞受賞の数学者ジョン・ナッシュの半生を描いたアメリカの映画。 数学界、経済界にとって画期的な理論「ナッシュ均衡」を発見、発表する天才数学者のジョンだが、人付き合いが苦手な中で仲の良い友人が出来たり秘密部隊から極秘任務を任されるという幻覚を見る統合失調症に苦心した。本作では統合失調症の世界観の例を示すとともに、最初は自身の幻覚を現実と思い込んでいたジョンが事実を受け止め、周囲の人たちと共にその事実と向き合っていく様が描かれている。2001年公開。

Read Article

NEW
トイ・ストーリー3(Toy Story 3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

トイ・ストーリー3(Toy Story 3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ピクサーによる生きたおもちゃの物語3作目です。おもちゃで遊ばなくなったアンディと、遊んでほしいおもちゃたち。大学に同行するカウボーイ人形のウッディ以外は、捨てられたと思い込んで保育園に寄付される道を選びます。そこが、おもちゃの楽園に見せかけた地獄だとも知らずに。容赦ない展開と冒険に手に汗握る、それでいて爽快にして感動の物語です。ジョン・ラセター製作総指揮、リー・アンクリッチ監督。

Read Article

トイ・ストーリー2(Toy Story 2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

トイ・ストーリー2(Toy Story 2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ジョン・ラセター監督による、生きたおもちゃたちの冒険を描くアニメ映画の2作目。アンディ少年の親友、カウボーイ人形のウッディは、実はプレミア人形。おもちゃ屋の社長にビジネスの道具として持ち去られた上、オフィスのおもちゃ達からいずれ持ち主から忘れられると聞き、帰るべきか迷います。一方、アンディの部屋では捜索隊が組まれてウッディの救出に向かうのでした。前作以上に見せ場もメッセージも盛り込まれています。

Read Article

トイ・ストーリー(Toy Story)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

トイ・ストーリー(Toy Story)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ピクサー製作、ジョン・ラセター監督による長編アニメ映画。人間の目がない所でおもちゃが動くという設定に、独自の味付けが成されています。古いカウボーイ人形のウッディは、新しくやって来た宇宙飛行士人形バズにより持ち主の「一番のお気に入り」の座を奪われます。その逆恨みが元で様々な困難に見舞われるのでした。厳しい現実をユーモラスに描きつつ、友情や冒険の要素も盛り込んだ、大人も子供も楽しめる作品です。

Read Article

トイ・ストーリー4(Toy Story 4)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

トイ・ストーリー4(Toy Story 4)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『トイ・ストーリー4』とは、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作、ディズニーの大人気シリーズ『トイ・ストーリー』の第4作目である。ある少女のおもちゃ・ウッディとその仲間たちが新しく加わった、プラスチック製フォークで作られたおもちゃ・フォーキーと一緒に冒険するという物語。キャッチコピーは「あなたはまだ─本当の『トイ・ストーリー』を知らない。」。『トイ・ストーリー2』を最後に登場が無かったボー・ピープとウッディたちの再会なども描かれている。

Read Article

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』とは2011年のアメリカのドラマ映画。監督はスティーブン・ダルドリー。原作はジョナサン・サフラン・フォアの同名小説。9.11のアメリカ同時多発テロで父親を失ったアスペルガー症候群の傾向を持つ10歳の少年オスカーの葛藤と成長を描いたストーリー。オスカーと母が家族の理不尽な死と向き合い、愛情によって親子関係を修復し、絆を強めていく。映画評論家の反応は賛否両論であり、アメリカの有名な賞にノミネートこそしたが、ほとんど受賞を逃した。

Read Article

トゥルーマン・ショー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

トゥルーマン・ショー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『トゥルーマン・ショー』とは、1998年にアメリカで公開されたコメディ映画。誠実なサラリーマンの主人公トゥルーマンは、どことなく不自然な生活を送っていた。その訳とは、彼の私生活はすべて隠しカメラで取られており、テレビ番組『トゥルーマン・ショー』として世界中に生中継されていたのだ。違和感を覚えるようになった彼は、家族や友人、仕事も含め、自分の人生が全部作りものだということに気付く。そしてなんとかしてこの世界から脱出しようと試みるのだった。

Read Article

ターミナル(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ターミナル(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ターミナル』とはアメリカ合衆国で2004年6月に公開された、ロマンスおよびコメディー映画である。ある目的をもってアメリカ合衆国に入国するビクター・ナボルスキーだったが、母国でクーデターが起き国が消滅してしまう。無国籍状態となり入国ができなくなってしまった。それでも目的を達成するために、空港の乗り継ぎロビーでクーデターが終結することを待ち続ける。空港生活の中で国土安全保障省税関国境保護局との対立、キャビンアテンダントとの恋模様など様々なヒューマンドラマが描かれている作品である。

Read Article

バックドラフト(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

バックドラフト(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『バックドラフト』とは、消防士の兄弟の火災現場での活躍と葛藤、謎の放火犯を追う物語。監督は『ビューティフル・マインド』『ダ・ヴィンチ・コード』で知られるロン・ハワードが務めており、出演者はカート・ラッセル、ロバート・デ・ニーロなど豪華な顔ぶれが揃っている。火災現場の視覚効果をアメリカの特殊効果及びVFXの制作会社インダストリアル・ライト&マジックが務めている。エグゼクティブ・プロデューサーはブライアン・グレイザーと『砂の惑星』のラファエラ・デ・ラウレンティスが務めている。

Read Article

トップガン マーヴェリック(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

トップガン マーヴェリック(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『トップガン マーヴェリック』とは、2022年に公開された、米海軍のエリート・パイロットチーム「トップガン」をテーマにしたアクション映画。1986年公開の『トップガン』の36年振りの続編にあたる。不可能なミッション達成のために指名されたのは、伝説のパイロット、ピート・マーヴェリック・ミッチェル海軍大佐。マーヴェリックは精鋭パイロット達に訓練を施す教官として、若きトップガンと共に命を懸ける。 全世界興行収入は、主演であるトム・クルーズのキャリア史上最高額となる10億ドル超えを達成している。

Read Article

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』とは、2018年製作のアメリカ映画。日本公開は2018年の7月。スター・ウォーズシリーズのスピン・オフ作品で、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」に続く第二弾。旧三部作(エピソード4~6)で主役の一人であった、ハン・ソロの若き日の姿を描く。ソロの愛機であるミレニアム・ファルコン号や、長年の相棒であるチューバッカとの出会いなどに関する秘話が明かされる。

Read Article

マイ・ドッグ・スキップ(My Dog Skip)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

マイ・ドッグ・スキップ(My Dog Skip)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『マイ・ドッグ・スキップ』とは、2000年にアメリカ合衆国で公開された、孤独な少年と飼い犬の交流を描くヒューマン映画である。原作は作家ウィリー・モリスによる同名の自伝小説『My Dog Skip』。 原作者の回想記を元に、一匹の子犬との出会いによって、孤独な少年が愛と友情と別れを学び成長していく実話に基づいた感動ストーリー。監督はジェイ・ラッセル、主演はフランキー・ムニッズが務めた。

Read Article

シンデレラマン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

シンデレラマン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『シンデレラマン』とは、2005年にアメリカ合衆国で制作された、実話を基にした感動の映画。右手の怪我と大恐慌によって苦しい生活を強いられていたプロボクサー、ジム・ブラドックが一夜限りの試合で勝利を収める。それをきっかけに再びボクサーとして奇跡の復活を遂げ、恐慌にあえぐ人々を勇気付けていく姿を白熱の試合シーンと家族の絆を交えながら描き出していく。オスカー俳優ラッセル・クロウ主演、共演は同じくオスカー女優レネー・ゼルウィガー、監督も同じくオスカーを獲得したロン・ハワードが務めた。

Read Article

ハドソン川の奇跡(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ハドソン川の奇跡(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ハドソン川の奇跡』とは、日本で2016年に公開されたヒューマンドラマ映画。2009年に実際に起きた“ハドソン川の奇跡”と言われたUSエアウェイズ1549便不時着水事故と、その後の知られざる真実を描いている。俳優・監督として活躍を続ける名匠クリント・イーストウッドが監督を、主演を名優のトム・ハンクスが務めている。英名タイトルは、機長の愛称でもある「SULLY」。第40回日本アカデミー賞最優秀外国作品賞を受賞。

Read Article

キャスト・アウェイ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

キャスト・アウェイ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『キャスト・アウェイ』とは、2000年に公開されたアメリカのサバイバル映画である。トム・ハンクスが主演を務め、ロバート・ゼメキスが監督を務めた。ストーリーは、国際貨物便フェデックスのシステムエンジニアであるチャック・ノーランドが、飛行中に航空事故に遭い、無人島に漂着してしまうというもの。無人島での生活に適応し、生き延びるために様々な方法を見つけていく。

Read Article

ユー・ガット・メール(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ユー・ガット・メール(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ユー・ガット・メール』とは、1998年に公開されたアメリカ映画。ノーラ・エフロン監督のロマンティックコメディで、主演はトム・ハンクスとメグ・ライアン。1940年に製作された映画『桃色の店』のリメイク作品である。 それぞれ恋人には内緒でメールを交換していたジョーとキャスリーン。顔も名前もわからないからこそ素直になれたのに、実はビジネスライバルだった。 すれ違いながらも、お互いに惹かれ合う男女の恋が描かれている。

Read Article

誤訳が多い?字幕翻訳家・戸田奈津子に対する怒りの数々をまとめてみた

誤訳が多い?字幕翻訳家・戸田奈津子に対する怒りの数々をまとめてみた

日本を代表する翻訳家として知られる戸田奈津子。これまで数々の映画の字幕翻訳を手がけ、私たちもそれを当たり前のように視聴してきました。ところが、実際には彼女の翻訳が間違いだらけだとして問題になっているようで、様々な議論が交わされています。この記事では、そんな戸田奈津子の誤訳に寄せられた声についてまとめました。叩くのは簡単だけど、語学って本当に難しいんです。文句ばかり言うんだったら、いっそのことご自分で訳されてはいかがでしょうか。あぁもちろん、細かなニュアンスも完璧に、誰からも批判されないヤツをね!

Read Article

ディズニーキャラクターの声を担当した有名俳優まとめ ウッディの声優はトム・ハンクス!?

ディズニーキャラクターの声を担当した有名俳優まとめ ウッディの声優はトム・ハンクス!?

ディズニー作品の登場人物・キャラクターの声を担当した有名俳優をまとめてみた。『トイ・ストーリー』のウッディはトム・ハンクス、『アラジン』のジーニーはロビン・ウィリアムズが声優を務めている。主人公やメインのキャラクターはもちろん、脇役に思わぬ大物芸能人が起用されていることもあり、これを知ってから該当の映画やアニメを見返すのも面白いかもしれない。

Read Article

トム・ハンクス主演映画インフェルノの評判・感想まとめ!【ネタバレなし】

トム・ハンクス主演映画インフェルノの評判・感想まとめ!【ネタバレなし】

2016年公開の映画『インフェルノ』。トム・ハンクスが主演を務めるミステリースリラー映画です。『ダ・ヴィンチ・コード』と『天使と悪魔』の続編として注目されました。ここでは『インフェルノ』の感想や評判を、インターネット上のコメントを中心にまとめました!ネタバレはないので安心して読んでくださいね。

Read Article

アポロ13のレビュー・評価・感想

New Review
アポロ13
7

大失敗の宇宙計画を奇跡の生還ドラマとして、皮肉を効かせて描いた作品

この映画「アポロ13」は、大失敗の宇宙計画を奇跡の生還ドラマとして、皮肉を効かせて描いた作品だと思います。
ニール・アームストロング船長とバズ・オルドリンの二人の宇宙飛行士が、月面着陸に成功し、人類が歴史上初めて月に立ったのが1969年7月。
歴史に名を残す、"アポロ11号"ですね。

その4カ月後の11月にはアポロ12号が、2回目の月面着陸に成功。
3回目は、1971年の2月で、これがアポロ14号。
その年の7月には、アポロ15号が着陸。翌1972年4月に16号。

そして、その年の12月に17号が着陸を成功させたところで、このジョン・F・ケネディ大統領が始めた"アポロ計画"は、打ち止めになりましたが、約3年半の間に合計6回の"人類が月に立つ"という偉業を成し遂げ、まさに"月旅行ラッシュの時代"だったのです。

アポロ13号はこの間にあって、唯一、月面着陸が出来なかった宇宙船です。
しかし、月面着陸出来なかった"月旅行マンネリズム"を打ち砕き、その後の劇的な大騒動を生む事になります。

俳優出身のロン・ハワード監督の大作「アポロ13」は、そのような状況を皮肉をたっぷり効かせて描いている映画ですね。
そして、また、このような状況の映画の先駆けとなった、「宇宙からの脱出」(ジョン・スタージェス監督)へのオマージュを捧げた映画にもなっていると思います。

ジム・ラヴェル船長(トム・ハンクス)以下、ケン・マッティングリー(ゲーリー・シニーズ)、フレッド・ヘイズ(ビル・パクストン)の三人が乗り組む予定だったアポロ13号は、打ち上げ直前になって、ケン・マッティングリーが風疹にかかる恐れがある事が判明し、メンバーから外され、代わりにジャック・スワイガート(ケヴィン・ベーコン)が乗り組む事になります。

これが、この映画のその後を予感させる、最初の不穏な幕開きとなります。
打ち上げ時刻は4月11日13時13分--------。
この縁起の悪い数字の重なりも不気味なものを感じさせましたが、果たして予感した通り、13日になって酸素タンクが爆発、月面着陸どころか地球への帰還も危ぶまれるという最悪の状況に追い込まれます。

しかし、NASAのスタッフは、主席管制官のジーン・クランツ(エド・ハリス)以下、総力を結集して無事、宇宙船を地球へ帰還させる事に成功します。
この宇宙船を地球へ帰還させるあたりの経過が、なかなかどうして大がかりでダイナミックに描かれているので、非常に映画的緊張感を伴って、見応えがあります。

ただし、宇宙船の内部とヒューストン管制センターという映像としての画面が地味なため、盛り上がりに欠けるし、宇宙船内の空気が刻々と濁って来るという"閉塞状況のサスペンス"も、よくある潜水艦座礁映画でおなじみのもので、あまりインパクトが感じられませんでした。

やはり、ドキユメントとしての迫真性や緊迫感というものは、ジム・ラヴェル船長が書いた原作の「アポロ13」(新潮文庫)の本物の迫力の前では色褪せてしまいます。

ただし、原作よりも唯一、勝っている点として、マスコミの狂騒ぶりを描いたところで、これは映画ならではの面白さに満ちていたと思います。
月面着陸では、もはや視聴率が獲れないという事で、テレビ中継もなかったのに、事故が発生して宇宙飛行士の生命が危機に瀕するや、テレビ放送でのバカ騒ぎともいえる報道が繰り返されます。

大失敗の宇宙飛行計画が、"奇跡の生還ドラマ"に変じてしまうのだから、考えてみればおかしな話です。

1972年12月のアポロ17号の月面着陸成功の後、人類は月へは行っていません。
「2001年宇宙の旅」(スタンリー・キューブリック監督)のような月面の基地も、宇宙ステーションも建設されていません。
テクノロジーの進歩という事を声高に標榜していましたが、それは結局、軍拡と本質は同じもので、当時の冷戦下のソ連との政治的な競争意識がもたらしたものだったろうと思われます。

ロン・ハワード監督は、そのあたりの微妙なニュアンスを皮肉をたっぷりと効かせて描いていたように思います。

なお、この映画は1995年度の第68回アカデミー賞の最優秀音響賞と最優秀編集賞を受賞し、同年の英国アカデミー賞の特殊視覚効果賞、プロダクションデザイン賞を受賞していますね。

アポロ13
10

タイトルなし

アメリカのアポロ計画は、ソ連に対抗して始められた。空前絶後の宇宙計画。アポロ11号は、月面着陸を成功させた。こうして米ソの宇宙開発の戦いは、アメリカの勝利で終わったのだ。正直、12号、13号は世間の関心もほとんどなく、盛り上がりに欠けるものであった。不吉な数字『13』のついた『アポロ13号』は、注目されぬまま、テレビ中継もなく、打ち上げられたのだ。しかし、この時。これがアメリカ宇宙史に残る、奇跡的な救出劇が繰り広げられるとは、誰も夢にも思わなかっただろう。打ち上げから数日後。緊急連絡が入る。「事故が起きた、操縦不能だ」と。ジム・ラベルと他3人のクルーたちの、命を懸けたサバイバルが始まる。飛行管制センターでは、ジーン・クランツを中心としたメンバーが、知恵を絞って事に当たる。まさに映画を観るような、サバイバルドラマ。しかし、これは現実に起きたこと。この映画は、事実をそのまま描いている。

親タグ

兄弟タグ