ファースト・マン

ファースト・マンのレビュー・評価・感想

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ファースト・マン
8

大きな一歩

宇宙兄弟やら20世期少年などにも月に初めて降り立った男の話は出てきますが、昔すぎてあまりよくわかっていませんでした。
今でも宇宙についてはよくわかってないんです。
当時、月に行くなんて、ほんと狂気の沙汰ではなかったんだなと思いました。
ソ連との宇宙開発競争では負けていて、是が非でも行ってやるみたいな本気を感じました。
宇宙に行く訓練は過酷なもので見ているこちらもつらくなりました。
あんなふうにグルグルさせられて大変です。
なぜそれほどまでに人は宇宙に魅せられるのか、いろいろ、考えさせられる映画でした。
主人公のニール・アームストロングはとても、冷静な男でした。
もっと情熱的な人なのかなと思ったりもしたけど、なにがおきるかわからない宇宙に行くなど、冷静沈着な人でないとできないことなのだなと思い直しました。
冷静ではありますが、月への執着はすごくて、ああ、だから月に行けたのかと思いました。
私は宇宙兄弟とか結構好きなので、地球人の宇宙への挑戦のスタートを知れた感じがして、とても感動しました。
月面に最初の一歩を踏み出す瞬間の静寂さがとてもリアルで、固唾を飲んで見守ってしまいました。
たしかにあの一歩は大きな一歩だったと思います。

ファースト・マン
8

人類初の月面着陸

宇宙飛行士『アームストロング』が、人類初の月面着陸に成功するまでの話。
アームストロングには娘がいたが、脳腫瘍で幼くして亡くなってしまった。
エンジニアとして地方で仕事をしていた彼は、ある日宇宙飛行士の選抜試験に合格する。
家族とともに引っ越しをし、子供二人妻一人と同居するが、宇宙飛行士としての生活は決して、楽しいだけのものではなかった。
家族と会う時間が限られる上に、体力的にもきつい。
宇宙開発に多額の費用が掛かる為、国民の反対にあったり、ロケット事故や火災により同僚を亡くすなど、ストレスに満ちた辛い時期を過ごす。
何度もロケット打ち上げに失敗し、夢見た月面着陸を果たせないまま、アメリカはソ連に遅れを取ってしまう。
けれども、それからも試行錯誤し、技術者を信じて、アームストロングら宇宙飛行士は最大限の努力をした。
そして、宇宙飛行士である夫に死の危険が付きまとっていることを理解しながらも、彼らを支える妻に感動した。
心に残ったシーンは、アームストロングがいよいよ月へ向かう準備をするシーン。
子どもに正面切って話すことができず、妻に怒られるのだ。
月に行くためには子どもの大切な学校行事へ行くこともできない。
下手したら死ぬかもしれないということを子どもに理解させるのは、とても大変なことだと思った。
最後のシーンは、実際にアームストロングが月へ上陸できた事実を知っていたので、安心して観ることができた。