少林寺木人拳

少林寺木人拳のレビュー・評価・感想

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少林寺木人拳
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少林寺木人拳について

ジャッキー・チェンの初期の作品で、ジャッキーの目がまだ二重瞼ではなく、ネプチューンのホリケンみたいな顔をしています。
少林寺の門弟であるジャッキー演じる、口がきけないイーロンが悪党に父を殺され、仇討ちをする物語です。イーロンは水汲みや蒔割りばかりの修行で中々、少林寺拳法を教えてもらえず、たまに酔いどれ和尚が拳法の形を見せてくれイーロンは真似をしますがうまくいきません。
そしてある時、少林寺の坊主について洞窟に行き、鎖に繋がれたファーツーに出会います。ファーツーは坊主が肉まんを持ってきても威嚇し坊主を追い払います。でも肉まんはファーツーの手の届かない所に落ちていて食べる事が出来ません。
それを見ていたイーロンが砂がついた肉まんの皮を剥き、食べてファーツーに食べさせようとしますが、ファーツーは「いらん、そんな物を食べるようなら飢え死にしたほうがましだ」と最初は食べようとしませんでしたが、結局食べます。
ファーツーは「次来る時には酒を持ってこい」とイーロンに言いました。イーロンが酔いどれ和尚の酒をくすねてファーツーの所に持っていったこともあり、ファーツーはイーロンの事を気に入り、少林寺拳法を教えてくれる事になりました。イーロンはどんどん上達していき少林寺の木人に挑戦する事になり、見事木人を倒す事が出来、少林寺を下山する事が許されます。
そしてファーツーは獅子の拳を編み出し、少林寺から脱獄し悪事を働きます。少林寺の館長がこれはいかんとイーロンを少林寺に呼び戻し、少林寺の奥義を伝授しファーツーと戦わせます。ファーツー軍団と少林寺軍団が原っぱに集結し対決しようとした時、ファーツーがイーロンの父を殺したのがわかります。イーロンはファーツーにむかい「なぜ殺した」と初めて声を発し「父の仇を取るまでは口を利かないと決めていた、今日という日が来るのをずっと待ってたんだ」と言ってファーツーとの戦いが始まります。
結局最後はイーロンが勝ちを決めていましたが止めを差さず、ファーツーに「たとえ一日でも貴方は師匠です、師匠少林寺に戻り罪を償えば父のことはすべて忘れます」と言います。しかしファーツーは「俺はこのままがいいんだぁ、まだまだ伸びる大物になれよー」と言って突然イーロンに襲い掛かり、首を狙い右手で突きを出したがイーロンに避けられてしまい死んでしまいました(イーロンに避けられたと言いましたが左手でイーロンを左側に寄せているのでファーツーは咄嗟に自害したのでは?とも考えられます)。
ファーツーとの対決時に日本公開版で流れるミラクルガイがとてもいいです。ジャッキー初期作品の名作だと思います。是非皆さんにも見て頂きたいです。