家なき子レミ

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家なき子レミ
9

どんな時も前に進む勇気をくれる作品

世界名作劇場の「家なき子レミ」は子供から大人までに親しまれ、感動的な作品だと思います。物語の始まりはフランスの田舎に住む主人公レミが自分の出生の秘密を知るところから始まります。レミの明るく、やさしく、正直で、芯の強い性格に魅了される人は多いのではないでしょうか。捨て子だという理由から人買いに売られそうになるところを旅芸人のヴィタリスに救われ、一緒にヨーロッパ中を旅することになったレミ。その旅は決して楽しいことばかりではないけれど、持ち前の明るさと前向きさでどんな困難も乗り越えていきます。そして、レミはヴィタリスのやさしさに励まされ、ヴィタリスの家族である動物たちとの信頼関係を築きながら成長していきます。涙なしには見られない悲しい別れもありながら、「前へ進め、明日をみつめて」と、決して希望を捨てないレミの姿に感銘します。そんなレミの姿に影響され、ヴィタリスを始め、出会う仲間たちが変わっていく姿もまた見どころと言えるでしょう。この旅の中でレミは自分の本当の母親に出会えることを渇望します。偶然なのか、必然なのか、すれ違う親子の絆。果たしてレミは自分の本当の母親に出会えるのでしょうか。