リンダキューブ

リンダキューブのレビュー・評価・感想

New Review
リンダキューブ
10

滅びゆく惑星を駆け巡る!!

最初は『リンダキューブ』というタイトルでPCエンジンで発売、後にプレイステーションへ、その後『リンダキューブ アゲイン』というタイトルでリメイクされた。物語の舞台は『ネオ・ケニア』と呼ばれる地球によく似た惑星。そこに突如『神様』と名乗る石板と方舟が飛来した。そこには、『8年後、回避することが不可能な巨大隕石の衝突に見舞われる』と記されてあった。調査の結果、隕石の接近は事実であり、回避不可能、星は壊滅的なダメージを受けることになると分かった。石板には、雄と雌のつがいの動物を、正体も行き先も不明な方舟に乗せ、男女各一名ずつの搭乗員がネオ・ケニアを脱出するよう記されていた。この方舟の搭乗員に志願したのは主人公ケンだ。女性搭乗員はケンの恋人であるリンダである。ネオ・ケニアが壊滅するまでの8年の間に、できるだけ沢山の動物のつがいを収集し、この星から脱出する事が目的となる。
このゲームは、例えとして、『グロいポケモン』と呼ばれている。その例えの通り、このゲームに登場する動物は見た目がとても変わっている。 『ブタ』はまだ可愛らしい見た目だが、『ライオン』や『ヒツジ』がその通りの見た目をしている訳ではない。中には『ゾウモツ』という、名前からして何とも言えない見た目の動物もいる。これらの動物を捕獲するのだが、こちらが強くなると動物は飛び散ってしまう。動物を捕獲するには、こちらが強く成り過ぎてはいけないのだ。道具や装備等で程よく弱くなる必要がある。ケンとリンダに変わって捕獲を代行するハンターに頼む事も可能だ。
このゲームはA、B、C、Dと4つのシナリオで構成されている。これらのシナリオは、パラレルワールドのように繋がっていて、シナリオによって登場人物の性格等が違っている。あるシナリオでは狂人だった人物が別のシナリオでは善人だったりするのだ。
古いながらも斬新なハンティングゲームを是非プレイしてみて欲しい。因みに、隕石は確実にやってくる。例えまだ動物捕獲の途中であってもだ。シナリオ毎に異なるエンディングソングも美しくてとても良いので聞き入って欲しい。