バキ道

バキ道

『バキ道』とは『刃牙シリーズ』の第5部の作品であり作者は板垣恵介である。2018年より『週刊少年チャンピオン』で連載を開始した。前作『刃牙道』からの続編。前作『刃牙道』に引き続きストーリーの区切りは無く、1つの作品タイトルで1つのストーリーになっている。今回の『バキ道』では相撲をテーマとしている。作者である板垣恵介の相撲に対する考え方や、国技としての力士のプライドが作品に表現されている。特に地下闘技場戦士たちと力士との戦いは作品の魅力の1つである。

バキ道のレビュー・評価・感想

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バキ道
9

バキの成長が素晴らしい

板垣恵介先生の作品は、代表作のクラップラーバキから始まり、バキ、範馬刃牙、バキ道が連載されている。主人公のバキが、父親との親子喧嘩に勝ちたいというストーリーだが、父親が世界最強の男のため、必然的にバキは世界最強を目指すことになる。
父親の範馬裕次郎は、男なら一度は憧れてしまうような圧倒的な強さと、それ故の逸脱した価値観を持つ人類最強の存在である。父親に挑戦する過程で、幾多のライバルとの激闘も面白い。若干15歳で極道の花山薫とのステゴロ殴り合い、握力が自慢の花山薫の拳を一本づつ破壊する様子。ガイアが繰り出す自然利用戦法は葉っぱ、砂、水などを武器として戦う。中国武術の烈海王は、中国武術の極みの技、シャオリーを会得するが、結果として現生に蘇った宮本武蔵との激戦で戦死してしまう。バキの世界でいなくてはならない存在だったため、亡くなった回は残念でならなかった。
空手の新進会の創設者、愚地独歩の空手技の華麗さは見とれてしまう。当時は回し受け、サンチンの立ち方などをよくまねして友達とふざけていた。ドリアンとの戦いで右拳を切断させられる回などこれからどうするのかドキドキしたことが忘れられない。
このような、多彩なキャラクターが登場する作品でとても毎回わくわくさせてくれる作品だ。