ミッドサマー / Midsommar

ミッドサマー / Midsommarのレビュー・評価・感想

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ミッドサマー / Midsommar
7

本音なのか操られているのか

4月に入った頃に、最近は映画を見ていないなぁと思い立ち、劇場に行きました。
北欧を舞台にした映画なんですが、R指定もあってかなり生々しいものでした。
踊っているシーンにしろ、冠をかぶっているシーンにしても主人公のトン等の姿に見えない、偽りの姿を感じました。
ダニーがガキの穴を観て、中を知ろうとしたシーンでは思わず声が出そうになりました。あまりにもしていることが宗教的で。
確かに男女の違いにある・ないはあるけれど、願っていることは言葉の使い方や表現が違うだけで、似たようなものがあるのではないでしょうか?外見が醜いとかそういった第一印象で人を決めつけるのは、よくないと感じた作品です。
祝祭を祝って踊るシーンはどこか操られているように映ります。踊っているというより争っている見えます。踊りというのは喜びの要素を身体で表現するものなのに、まるで心がありません。
現代は手描きよりデータ優先な部分はありますが、人である以上情報にとらわれず、心で物事を伝えていくという訴えを映像にした好作品でした。

ミッドサマー / Midsommar
8

傑作

最愛の家族を失い、独り身の孤独を感じていた主人公ダニー。人類学専攻の彼氏の友人たちと共に、スウェーデンで90年に一度開催される「夏至祭」に参加することに。しかし、この夏至祭には恐ろしい儀式があったのだ…という“フェスティバル・ホラー"。

映画全体の雰囲気は、白昼夢の明るさ、色艶やかな花や自然、白い衣装を着た人々がいて……と、鮮やかな印象なのですが、その分グロいシーンが際立ちます。
音声やカメラワークが斬新で、なんというか映画酔いしやすいです。とにかく、ほんと体調が良い時に観ることをオススメします。

ダニーが発作になった時に、村のみんなで同調して発作を収めたシーンは印象的でした。そこから繋がって、最後の家を燃やすシーンでの村人たちの様子は、言葉にうまく表せないですが鳥肌が止まらなかったです。
最後にはダニーの微笑みでバシッと切ってじわっとエンドロールにいく運び、キマってましたねー。

伝統と集団というものに「守られた」村。
偏見は良くない、でも持たずにはいられない。周りがおかしいのか、自分がおかしいのか。心の葛藤をしつつも、奇妙な飲み物や食べ物を与えられ。
個人の感情を集団に溶かしていくことで安らぎを得る人々。
あなたの感情はどこからきてますか?