ワンダと巨像

ワンダと巨像

『ワンダと巨像』とは、2005年にPS2用としてソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたアクションアドベンチャーゲームである。後に廉価版やHDリマスター版、フルリメイク版の発売も行われた。英国アカデミー賞のゲーム部門の「技術賞」にノミネート、同賞同部門にて「芸術的実績賞」と「アクション&アドベンチャー賞」を受賞した経歴を持つ。失われた少女の魂を取り戻す為、16の巨像を倒していく事になった青年の戦いを描くストーリーとなっている。

ワンダと巨像のレビュー・評価・感想

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ワンダと巨像
8

僕の人生の思い出となる最高のゲーム

今でも心の中に、このゲームで冒険した日々が残っています。
まず第一に世界観。
愛馬アグロに乗って、はるか遠くより旅をしてきた主人公ワンダが、誰も足を踏み入れない禁断の「いにしえの地」に訪れます。
砂漠の上の何キロもある橋を渡り、神々が作った?ような塔の中に入り、祭壇のところまで行くと、一緒に馬に乗せていた少女をその祭壇に寝かせます。
少女は気を失っており、ワンダはこの少女の心を取り戻すためにこの禁断の地にやってきたのでした……(主人公かっこいい!)。
そこで塔の中で、ドルミンという、封印されし者がワンダに声を掛けます(姿は見えません)。
「その少女の心を救いたければ、我が体を封印した16体の巨象をすべて破壊せよ……。さすれば力を貸してやる……」
なにそれ!カッコいい!!(笑)
ともかくこれより16体の巨象を見つけては狩りに行く日々になります(笑)。
とはいってもこの「いにしえの地」がめちゃくちゃ広い!!!
このゲームのフィールドを隅から隅まで旅をしようとすると、おそらく何年もかかっちゃうと思います(笑)。
中には特別な条件を満たすと行くことができる空中庭園という特別な場所もあるそうです……。
ワンダが使えるのは愛馬アグロと、弓と剣。
ってかそもそも巨像見つけるまでが一番時間かかります(笑)。
途中で果物を採集したり、トカゲとか捕まえて食べたり、結構自由にやれます。
そしてついに巨像を見つけると戦いスタート。
といっても巨像がでかすぎて戦いどころか、巨像の攻撃をひたすら避けたり、逃げたりするので必死です(笑)。
何とか足や腕に捕まって巨像の体をよじ登って、弱点の頭に剣をグッサグサ刺しまくります(笑)。
もうなんか必死すぎてやばいです。でもなぜかとどめの一撃を刺したときは、せつなくなります。
16体まで倒すと、とうとうドルミンの封印が解けます。
この時のワンダがもう死者に憑りつかれたりしていて、本当かわいそうでした(でもよりカッコよかった……)。
最後のエンディングは、本当に感動です。
クリア後も、ぜひ特別ステージの「空中庭園」もトライしてみては、と思います。

ワンダと巨像
9

ワンダと巨像レビュー

ワンダと巨像について、レビュー。ネタバレは含んでおりません。
海外でも、非常に評価の高い、ワンダと巨像。日本では、2005年に発売されたPS2時代のゲームソフト。フルリメイクという形で、「ほとんど新作」に近い形で甦った傑作だと感じます。巨人を倒して女の子を救う構図になっています。
御伽話のような構図は、老若男女問わずキャッチーで、古典的でさえあります。ゲーマーにとっては斬新であり、普段ゲームに馴染みない人にさえ馴染みがあります。
話のとっつきやすさ、分かりやすさがありながら、実際は、物語や世界の詳細は、プレイヤーに委ねるという手法は、この世界の深みを表現するのに貢献しています。プレイヤーに想像させるという点は、解釈の多様性を与えていると思います。
写実的な風景とデフォルメされたキャラ造形や巨人たちの圧巻ともいえ、仔細なテクスチャは、一本一本の毛がまるで生きているかのようです。なにより操作感が「いかにも巨人と戦っている」という必死さをうまく表現していて、思わず熱くなる。
そんな、語りつくせないほどのミステリアスで王道な作品を、ぜひ、いろいろな人に楽しんで貰いたいと思っています。