ほんとうのピノッキオ

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ほんとうのピノッキオ
9

引き込まれる映画

こちらのピノッキオは、ロベルト・ベニーニがゼペットを演じ、マッテオ・ガローネが監督の実写版です。
やっぱり、この人の映画は面白くて本当に引き込まれます。いつも感心するのは、演技力が高い俳優陣ばかり集めていること。特に、ピノッキオを演じた8歳の子役フェデリコ・イエラーピが素晴らしかったです。のびのびとしていて、ゼペット演じるベニーニと本当の親子のように見えました。ベニーニは、父親役をさせたら右に出る人がいないくらい、いい父親を演じますね。
ところどころに現れる、動物のキャラも面白いし、動物に扮する特殊メイクも最高で、本当に半分動物に見えてくるのがいいです。私のお気に入りは、カタツムリでした。いい味出しています。
ピノッキオのメイクも素晴らしかった。毎日メイクに3時間かかったそうですが、どこまでが素の顔なのかわからなくなるほど同化していました。物語は、今まで知っていたピノッキオのストーリーとは、少し変えていて、でも見ているうちに、ふむふむ、だから学校へ行って学ぶことが大切なんだと、子供にも分かるようになっています。是非、子供たちに見て欲しい作品。ベニーニ出演の映画は、必ず、鑑賞後に、きっとこういうことを伝えたかったんだろうなあ、と考えさせてくれる、そして子供も大人も一緒に学べる作品です。