レインマン(映画)

レインマン(映画)のレビュー・評価・感想

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レインマン(映画)
10

レインマン

タイトルからして不思議。レインマン雨男。何のことだと思いながらビデオを買い、キャストがトム・クルーズ、ダステイン・ホフマンという豪華共演に魅せられて映画を見始めた。
トムの役は若き詐欺師でとんでもない悪党。ある日トムのところに電話がかかって来る。親が死んだ、急いで帰れと。遺産相続の話があると言われ帰ってみると、君には兄がいるとの話にびっくりぎょうてん。兄がいるとは今まで知らず、いきなり言われて戸惑うトム。実は兄は訳ありである施設に入っていると聞き、てっきり遺産は自分のものと思っていたトムだが、相続は兄の承諾と兄弟仲良く暮らすという条件付きであった。しかし兄のことは何も知らないで育ったトム、もちろん兄の方も条件は同じだ。トムはさっそく施設に会いにいったものの兄の病気は想像を絶するもので、自分のことすらわからない、ましてトムのことなど分かりようもない状態。頭を抱えるトム。このままでは遺産を手にすることはできない、と考えた末に兄を施設から連れ出して行動をしながら策を練ろうと考えた。兄の病気はサバン症候群というやっかいなもので、意思の疎通ができないのだ。
この映画の魅力は、病気の兄と弟に少しずつ肉親の情が芽生えていく過程が丁寧に描かれていて、心に沁み込んでくるところだ。30年に1本の名作。