八月のシンデレラナイン / ハチナイ

八月のシンデレラナイン / ハチナイのレビュー・評価・感想

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八月のシンデレラナイン / ハチナイ
6

作画はひどいが、脚本はアツい!

八月のシンデレラナインは、女子高生が甲子園を目指して奮闘する青春スポーツものです。

本作品は、よくある萌え系のアニメに見えますが、スポーツをやったものになら分かる悩みや葛藤が多く描かれています。
自分に自信がなく試合になると身体が動かなくなる子や、必死に練習したにも関わらずレギュラーを外され、ベースコーチに回ってしまった子といったリアルな悩みを持ったキャラクターが多く登場するのです。
自分のミスのせいでチームに迷惑がかかり、もう部活なんてやめてしまいたいと葛藤する姿は、学生時代の自分を見ているようでした。

他にも八月のシンデレラナインの良いところはたくさんあります。
一から野球部を作り、大会に出場するまでの道のりは、有名なスポーツ漫画やアニメと比べても遜色ないくらい面白く、ハラハラさせられます。
キャラクター同士の掛け合いも面白く、リトルリーグからの経験者、東雲龍がクラブチームのトライアウトを受けた際の話が印象強いです。主人公の有原翼が自分が作った野球部に入ってもらいたいという気持ちを抑えて、必死に応援するシーンに胸が熱くなります。

ここまで良いところを紹介しましたが、この作品には致命的な欠点があります。
それは作画です。
特に野球シーンでの作画崩壊がひどく、アニメーターは野球を知っているのか疑問に思うほどです。

しかし脚本は本格的なスポーツもので面白いので、作画に目を瞑れる方にはぜひオススメしたい作品です。