RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊-

RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊-のレビュー・評価・感想

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RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊-
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鉄道公安隊を務める主人公たちの奮闘

国鉄が民営化されていない設定の日本が舞台で、実際にはすでに役目を終えた車両も作中では現役として活躍しているなど、主人公の高山直人のような鉄道好きなら大喜び間違いなしの世界です。

迷惑な客や痴漢などの犯罪者、テロ組織「RJ」などとも戦います。彼らは職務上、危険が伴うことがあるために警棒や拳銃を携帯しています。

メインキャラクターは全員、長所と短所がはっきりとしているのが本作の魅力の一つです。

男勝りな桜井あおいは極度の男嫌いで、痴漢を射殺するために公安隊を志望した危険人物。しかしその正義感と鍛え抜かれた体は本物で、犯罪者男性を武器を使わずに取り押さえるなど優秀。射撃の腕も高く、荒事に強い存在です。

格闘が得意な岩泉翔は戦闘能力に特化していて、プロ格闘家にも引けを取らない強さを持ち、感覚的に察する能力も高いです。その反面、勉強はとんでもなく苦手なようで、必ず追試を受けることになるなど学力は壊滅的。

小海はるかは運動が苦手で、犯人追跡では仲間においていかれ拳銃は誤射するなど洒落にならないレベルな上、天然で少しズレていますが、東京駅着の全列車時刻を暗記していたり座学でもトップを取るなど、記憶と学力の高さが特徴です。

主人公の高山直人は、メンバーの適材適所判断に優れています。しかし、運転手希望であったのに公安隊へ配属されたこともあり、身体能力、頭脳共に優れているわけではなく荒事は苦手な様子です。

問題点も多い彼らを高山の采配と各自の情熱で、鉄道内に起きる様々な問題を解決していくストーリーは確かな鉄道愛を感じさせ、特別鉄道好きというわけではないにもかかわらず楽しく見ることができました。