UNICORN / ユニコーン

UNICORN / ユニコーン

UNICORN(ユニコーン)とは、日本のロックバンド。メンバーは、キーボード・ABEDON、ヴォーカル&ギター・奥田民生、ドラム・川西幸一、ベース・EBI、ギター・手島いさむ。1986年に広島県広島市で結成。1993年に解散後、2009年に再結成し活動を再開。
1987年10月21日、1stアルバム『BOOM』でデビューを果たす。1989年6月1日には後に代表作となる3rdアルバム『服部』をリリース。同アルバムリリース以前は楽曲のほとんどの作詞・作曲をヴォーカルの奥田民生が担当していたが、同アルバムの楽曲はメンバー全員が作詞・作曲を担当。音楽性はこれまでビートロックが多かったものの、このアルバムのリリースを機になんでもありとなり、メンバーそれぞれの特色を活かしたバラエティー豊かなバンドのスタイルが確立された。
2009年の再結成後も精力的に活動を続けており、2009年2月4日にリリースされた10thシングル『WAO!』は日本コカ・コーラ「アクエリアス」のCMソングに起用されるなど、活躍を続けている。

UNICORN / ユニコーンのレビュー・評価・感想

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UNICORN / ユニコーン
10

天才的なセンスとかっこつけないカッコよさがある男!

ユニコーンと聞いて「あぁ!」となるのは40代でしょうか。若い世代は知らない人も多いのかもしれませんが、一度ハマると抜け出せない魅力があり、メンバー5人全員がボーカルを務めるのがユニコーンなんです。そのボーカルとしても有名な奥田民生さんなんですが、ソロとしてはもちろん、PUFFYのプロデュースをしたり、石川さゆりさんとデュエットしたり、様々なアーティストからもリスペクトされています。
ユニコーンとして活動する傍ら、一人ですべての楽器を演奏し、曲が出来上がるまでの工程をライブとして見せてくれる公開多重録音ツアー「一人カンタビレ」という前代未聞のライブを行ったこともあります。一つの会場で1曲作っていくのですが、「ベース」「ドラム」「ギター」「キーボード」「歌入れ」を面白い解説をしながら録音していき、最後にミックスして完成させるというものです。ある会場では、お客さんにハンドクラップを指導して録音、実際に「RL」という曲の中にも使われています。またある会場では、お客さんをコーラスに参加させて録音した「わかります」という曲もあります。
ボーカルでありながら、すべての楽器を弾きこなす様は本当に「天才ってこのことなんだな」と思ってしまいます。
次々と新しいアイデアで飽きさせないパフォーマンスを見せてくれて、やってることは凄いことなのに飄々として、空気感はゆる〜い最高にカッコいい男、それが奥田民生です。

UNICORN / ユニコーン
10

唯一無二のニッポンのロックバンド。

80年代後半から沸き起こった空前のバンドブーム。その中でも突出した人気を誇り、バンドキッズやバンギャルを熱狂させたバンドがUNICORNです。人気絶頂の中、1993年に解散しますが、16年後の2009年に奇跡の復活を遂げます。解散の経緯や、その後のメンバーの動向から絶対に再結成はあり得ないと思っていたファンが多く、その思いを良い形で裏切った再結成はファンを驚かせました。

バンドのスタイルとして、メンバー全員が作詞・作曲し、メンバー全員がボーカルをとるというスタイルです。楽曲も個性的なモノが多く、アレンジも多彩。ジャンルに囚われない、まさに音を楽しむ事を実践する曲作りに多くのミュージシャンが影響を受けたと公言しています。それは既に「UNICORN」という一つのジャンルになっていると言っても過言ではありません。

2000年初頭にバンドブーム時代のバンドの再結成が目立ちました。UNICORNもそのムーブメントの一種かとも思われましたが、そうではありませんでした。
多くの再結成バンドが昔の曲を演奏するだけの回顧的再結成で、新譜のリリースや全国ツアーを行う事もなく、一部のコアなファンに向けての再結成だったのですが、UNICORNは再結成時に全曲新曲の新譜をリリースし、アリーナ級のホールを含んだ全国ツアーを行い、チケットも完売させました。

その後も定期的に新譜をリリース、ツアーを行うという活動を精力的に行って、今となってはデビューから解散までの年数より再結成後の年数が長くなりました。

2017年にはデビュー30周年を迎え、メンバー全員が50歳を超えましたが、その勢いは衰えません。