トリコ(漫画)

トリコ(漫画)のレビュー・評価・感想

レビューを書く
トリコ(漫画)
8

食という最大の幸福

今回、僕が紹介する漫画は『トリコ』です。何故『トリコ』を紹介するかと言うと、僕は『トリコ』の世界観が大好きだからです。『トリコ』は一言で言えば、グルメです。食がテーマとなっております。現実では有り得ないようなバナナや野菜、最強な獣、男が好きな巨大な生物がいたり。この世界観が僕にピッタリで、毎日『トリコ』を読んでいました。

作者の島袋光年さんは1996年デビューにしており、1997年から『少年ジャンプ』に『世紀末リーダー伝たけし!』の連載を開始しました。
小・中学生に人気を博すも2002年8月7日、児童買春・児童ポルノ処罰法違反(児童買春)の疑いで逮捕され、連載終了となりました。2004年から活動を再開し、2008年5月から『週刊少年ジャンプ』で『トリコ』の連載を開始しました。2016年まで連載されており、アニメ化もしました。

グルメが舞台となっている世界で、主人公トリコは自分の人生のフルコースの完成を夢見る美食屋です。美食屋とは自分で獲物を狩り、狩った獲物を売り捌いて生活している人の事を言います。トリコは強靭な強さで、化け物を倒していきます。
そんなトリコと、小さくて見た目が地味な料理人小松。この小松とトリコがペアとなり、フルコースを求めて世界中を旅していくのです。

『トリコ』を読んで良かった点は食事を楽しむことを知れたことです。みんなでテーブル囲んで食事をする事が、いかに大事で幸せかを教えてくれます。読んでるだけで食欲が湧きます。
バトル漫画であり、戦闘シーンも注目すべき点です。必殺技がユニークで、戦闘も楽しめると思います。
最後にこの漫画は男の人も女の人も楽しめる内容となっており、何より食べるのが好きな人は絶対読むべき漫画です。是非読んでみてください。

トリコ(漫画)
8

バトルだけじゃない、飯テロ漫画

トリコはジャンプ王道のバトル漫画でありながら、読む人の食欲を掻き立てる料理を題材にした飯テロ漫画です。
自身の最高のフルコース料理を求めて、食材探しの旅に出るトリコとその仲間たち。追い求める食材の入手のため、命を懸けた迫力あるバトルシーンは必見です。
また、同じ食材を求めて対立する強大な敵たちとの戦闘も目が離せません。
多くの登場人物が料理にまつわる攻撃手段をとるため、他のジャンプ漫画では見ることの少ないユニークな発想に毎回驚かされます。
壮大なバトルのあとは勝利のご褒美と言わんばかりの豪華な食事シーンが待っています。
数ページ前まですさまじいバトルを繰り広げていたのにも関わらず、打って変わって食欲をそそられる料理シーンに入ると一瞬にして目を奪われます。
特に食事している際の効果音やオノマトペによって、空腹感が刺激されて、非常に食欲をそそります。
加えて、トリコには食べた食材の効果や効能などを説明している描写があるため、自分たちの生活の知恵になることも多いです。
料理をモチーフにしたオリジナリティーあふれる戦いと、戦闘後のいまにもよだれが出そうになる料理のギャップこそがトリコの最大の魅力だと思います。

トリコ(漫画)
10

トリコの漫画の面白み

トリコという漫画は、食に関する漫画です。料理人と美食屋のお話で、美食屋が食材を捕まえに行きそして美味しい食材を食べて強くなっていきます。その食材を調理して極限まで美味しくするのが料理人の仕事で、その料理人が作る物によって美食屋の強さが変わってきます。普通に食べても美味しい食材を料理人がもっと美味し食べることで強くなります。そこで、どれだけ強い食材を捕まえても意味がありません、その強い食材を調理できる、レベルの料理人が必要だからです。なので、どちらかがすごいというわけにはいかないのです。その美食屋に合った食材を手に入れなければならないし、その美食屋に合った料理を作らなければならないのです。そして二人だけの関係をコンビといってコンビに、なるにはお互いが認め合い何かの形で協力していき、頑張り合える関係になってコンビになれるのです。でも、簡単にはすべていかなくて美食屋が死にそうになったり、料理人が連れていかれたりと、波乱万丈な物語です。二人がお互いに助け合い生死の狭間を掻い潜っていき最終的には一番強くなったり、一番調理がうまくなったりと、ありきたりな展開ではなくどこまでも強さを求めたり、どこまでも料理がうまくなったりと限界がない二人がどこまで行くかわからない物語になっており、男性がどこまでも楽しく見れる漫画になっています。

トリコ(漫画)
7

グルメバトルの世界観が面白い!

世界はグルメ時代と呼ばれ、美食ブーム。世界中の色々な物が食材であり、世界中に未知の食材がまだまだ溢れている。
ホテルグルメの料理長・小松はガララワニの捕獲を依頼するため、美食屋・トリコを訪ねる。
美食屋は、未知の食材を探求し人生のフルコースを作成するのことが夢であり、トリコもその1人である。
ガララワニの捕獲の旅に、小松も同行し、トリコの食材への向き合い方などに感動する。
それ以降、小松はトリコやトリコの美食屋仲間たちの狩りに同行するようになる。
世界中の食材の独占を狙う組織・美食會(ライバル組織)がトリコや小松に襲い掛かり、食材の捕獲を巡って戦いとなる。
そして、かつて戦争を止めたとされる伝説の食材「GOD」の復活をきっかけに再び戦争が起きようとしている。
見どころは、食材が現実世界にあって欲しいと思うほど美味しそうに描かれており、全て食材という設定が面白い。
作者は「世紀末リーダー伝たけし!」を代表作に持つ、島袋光年先生。島袋先生の細部へのこだわりも感じられて本当におすすめ。
王道のバトル漫画で、次々に強くなる敵や食材と戦っていき、トリコたちも強くなっていく。
ドラゴンボールのような展開をイメージするとわかりやすい。
登場するキャラが使用する技は、食事に関係する技名や所作が多いが、個人的には、その命名センスがとても面白いと思う。

トリコ(漫画)
8

こんな食材があったらいいなという気持ちになる!!

この漫画は、世界中の美味しい食材を求めて、主人公である美食家のトリコと、料理人の小松が様々な困難に立ち向かいながら、食材に出会って成長していく物語です。トリコには、動物や植物の名前をもじった食材や、食材とは思えないようなユニークな食べ物がたくさん出てきます。実際にこんな食材があったらいいなというものばかりで、楽しい想像ができる漫画です。トリコには、捕獲レベルという食材の入手難易度を表す指標があるのですが、小松もトリコも初めは捕獲レベルの低い食材でも苦労します。ですが、同じ美食屋の仲間や、料理人たちの力も借りながら2人は成長して、捕獲レベルの高い、より美味しい食材を手に入れていきます。仲間たちとの協力して戦うシーンもそうですが、食材を奪って独占しようとする悪の組織との闘いも目が離せない見どころの一つです。トリコでは、食材もそうなのですが、登場人物一人一人に個性があって、トリコと小松だけが目立っているわけではないところがとても面白い部分です。見た目や技に特徴があって、主人公に人気が偏らない程キャラクターが豊富だと思います。食べることが好き、食について興味がある人は一度読んでほしいです。食への感謝の気持ちを改めて感じることができる作品です。

トリコ(漫画)
8

最初っから全力系主人公とかいうトリコさん

まず、世界観として、美味しい食材を調達するにはべらぼうに強くなければならず、更に美味しいものを食べるとべらぼうに強くなれる、という『食欲』や『野生』をテーマにした作品です。
この作品の面白いところは主人公が常に全力なところで、他の漫画だと敵と戦うときに最初っから主人公が本気を出して必殺技を連発するなんてことは滅多になく、ドラゴンボールでも悟空は最初からスーパーサイヤ人ブルーで戦いませんし、ワンピースのルフィも最初っからギア4で戦いません。
バトルではありませんが、黒子のバスケも火神は最初からゾーンに入ることはほとんどありません。
私は、昔からそういう主人公たちに対して「なんで最初から本気出さないんだ?」と疑問に思っていました。
しかしこの漫画の主人公であるトリコは、普段は理知的ですが、戦いになれば野生的でどの戦いにおいても最初っから全力で戦い、前回の戦いで得た大技を初手でかますことがほとんどです。
敵も本気ですので、普通に手が潰されても潰れた腕でぶん殴ったり、その腕がもげるのもお構いなしだったりで、まさにテーマにもなっている「食うか食われるか」の野生の勝負を見ているようです。
そのせいか、敵が強いと直ぐに追い詰められるのですが、そこは主人公。
追い詰められる度に限界を超えて成長します。
最初っから全力なので常にバトルがクライマックスのような状態で、ハラハラもしますがテンポや爽快感が格別なので、読んでいて気持ちいいです。
また大技を連続で何度も叩き込まれたり、反対に叩き込んだり、体が文字通りボロボロになりながらも戦う姿や、戦闘以外でもトリコ自身が一貫した価値観を持っているのも魅力でしょうね。
好き嫌いは別れるかもしれませんが、個人的にかなりオススメの漫画です。

トリコ(漫画)
7

美味しいごはんが食べたくなるバトル漫画

世の中には数多くの種類のグルメ・食材が溢れていて、まだ見ぬ幻の食材がまだまだ隠れているという世界観になっていて、主人公はそれらを探し出し、究極の自分にしか成しえないフルコース料理を作るために冒険していくというストーリーです。
究極の食材というのは実際の世の中には存在しないものばかりで、ものすごく戦闘力の高い動物であったり、ある部分だけを触って処理しないと全体が毒化して食材にならないという繊細なものまで様々なシチュエーションで登場します。その食材をめぐって、動物、あるいはその食材獲得を目指す「グルメハンター」たちと戦闘を繰り広げたりするバトル漫画でもあります。
作者は「世紀末リーダー伝たけし」で有名な島袋光年先生ですが、「たけし」と違いギャグ要素が少なく、戦闘バトルや世界観を広げるための食材の説明や背景が多く、夢のある世界観がイメージしやすくなっています。強敵なグルメハンターの出現や食材となる動物、心強い仲間などたくさんのキャラクターが登場し、鳥山明先生の「ドラゴンボール」を彷彿させるワクワク感があります。世界観の作りこみやキャラクターの多さに関して言えば「トリコ」の方が凄いのではないかと思わせてくれる程です。