ファイアーエムブレム 聖魔の光石 / Fire Emblem: The Sacred Stones

ファイアーエムブレム 聖魔の光石 / Fire Emblem: The Sacred Stonesのレビュー・評価・感想

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ファイアーエムブレム 聖魔の光石 / Fire Emblem: The Sacred Stones
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GBA「ファイアーエムブレム 聖魔の光石」レビュー シリーズ初の試みが詰まった意欲作!FE初心者にもオススメ

今回は2004年10月に任天堂から発売されたGBA「ファイアーエムブレム 聖魔の光石」のレビューをします。
本作はGBAファイアーエムブレム(以降FE)1作目「封印の剣」2作目「烈火の剣」に続くGBAFE3作目として発売されました。新たな兵種の追加はもちろん、初の試みであるクラスチェンジの分岐、2人の主人公による分岐ストーリー、フリーマップの追加、プレイヤーに立ちはだかる新たな敵「魔物」等、とにかく新しい要素が詰め込まれており、様々な楽しみ方が可能となりました。
特にフリーマップでは今までのファイアーエムブレムには無かった本編クリア後のやりこみ要素もあり、章自体の数は少ないながらボリュームは十分となっています。
難易度はチュートリアル付きの「はじめて」、「ふつう」、「むずかしい」から選択できます。シリーズ通して最も簡単と言えるほど易しく、新規ユーザーでもしっかり楽しめる半面、過去作からのファンといった「てごわいシミュレーション」を求めるプレイヤーからは批判的な意見もあり、この難易度は賛否が分かれています。
過去作の基本を踏襲しつつ様々な新要素を加え、「新たなファイアーエムブレム」として生まれた本作は、過去作経験者はもちろん、「ファイアーエムブレムはやりたいけど複雑そうだし難しいかな」と思っている新規ユーザーにもお勧めできる一本となっています。

ファイアーエムブレム 聖魔の光石 / Fire Emblem: The Sacred Stones
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シリーズの中では難易度が低め

本作は2004年にゲームボーイアドバンスで発売されました。

メンバーが死亡すると復活しない、武器に使用限度がある、レベルアップによるステータス向上がランダムであり運が悪いとほとんど成長しないという、難易度の高い同シリーズですが、聖魔の光石はその中でも難易度が低いものです。
その理由はフィールドやダンジョンで無限に経験値とお金稼ぎができるからで、命にさえ気をつけていれば成長と武器購入代金に困ることはありません。

ストーリーは妹のエイリーク編か兄のエフラム編の分岐を途中で選ぶことができ、エイリークがEASY、エフラムがNORMALという難易度イメージです。

条件を揃えることで多くの仲間を得ることができ、組み合わせ次第では仲を深め、隣接配置でステータスアップ、エンディングでは二人がその後に結婚したエピソードなどが描かれます。これらはシリーズ共通として引き継がれています。
クラスチェンジシステムもあり、一定レベル以上になれば二種類の上級職を選択できます。

このゲームの難易度を大きく下げる要素の一つとしてこの上級職のジェネラルも関係していて、防御力が順調に成長していればほとんどの雑魚敵からの攻撃からダメージを受けないという高防御をほこり、戦略シミュレーションゲームとは思えない無双編成をすることも可能です。

しかし戦力が整うまでやステージ次第では苦戦を強いられることがあり、油断によって仲間の命が失われる危険が常につきまとうのがファイアーエムブレムシリーズです。
やり方次第では物凄く簡単にもプレイできる、戦略シミュレーションが苦手な人にもおすすめなゲームです。