来世ではちゃんとします / 来世ちゃん

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『来世ではちゃんとします』とは、漫画家・いつまちゃんが『グランドジャンプ』にて2018年2月7日より連載を開始した、CG製作会社に勤める性的に拗らせた5人の男女の日々を赤裸々に描く4コマコメディ漫画である。5人だけでなく様々な事情、性指向を持った人々が登場し、共感できる面も多々あるのが作品の魅力となっている。同社の『グランドジャンプめちゃ』『グランドジャンプむちゃ』にも掲載されている。2020年1月9日から23月26日の間にテレビドラマが放映され、2021年8月12日より2期も放送された。

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来世ではちゃんとします / 来世ちゃんのレビュー・評価・感想

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来世ではちゃんとします / 来世ちゃん
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現代を生きる「私たち」を描く

「性的マイノリティ」や「LGBTQ」という言葉を耳にする機会が増えて久しい。
この作品に登場するキャラクターたちは、いわゆるこれらの言葉で語られる人々だ。
しかし、そこに差別や偏見のようなものは感じられない。
むしろ「いるよね、こんな人」と、登場するキャラクターに親近感すら覚える。
また、同じように性的マイノリティを感じている読者にとって、登場人物たちの生き様は共感できる部分が多いだろう。
彼ら彼女らは自らのどうしようもないセクシャリティに悩み、苦労する。
時には周囲の善意、悪意によるプレッシャーや、自己嫌悪に押しつぶされそうになるが、結局は「来世ではちゃんとします」とそんな自分を受容する。
こうした思考のサイクルは、誰しも経験したことがあるのではないだろうか。
私自身、自らのセクシャリティに悩んでいた時期にこの作品と出会った。
コミカルな4コマ漫画の中に時折、自分の心の内を代弁してくれているようなセリフがいくつも登場した。
その度に共感し、また不安になり、それでも自分くらいは自分を受け入れようと思えた。
確かに、生々しい描写はある。
単行本の表紙のインパクトに戸惑う人もいるだろう。
しかしこの作品で描かれているのは、他でもない「私たち」である。
そういった描写もセクシャリティも、全て現実に存在するものだからこそ、この作品は共感できる。

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